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広告業界におけるシェアドメディアとは?

広告業界におけるシェアドメディア(しぇあどめでぃあ、Shared Media / Médias Partagés)とは、ソーシャルメディアや口コミを通じて、ユーザー間で共有される情報やコンテンツを活用する広告手法を指します。ブランドや企業が直接的に発信する情報ではなく、ユーザーが自発的に共有・拡散する形で広がるメディアの一種です。信頼性が高く、エンゲージメントを促進する手段として重要視されています。


シェアドメディアの歴史と言葉の由来

シェアドメディアの概念は、SNSの普及とともに2000年代後半に登場しました。それ以前の広告は主にペイドメディア(有料広告)やオウンドメディア(自社運営のメディア)を中心に展開されていましたが、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアの台頭により、ユーザーがコンテンツを自発的に共有する動きが注目されるようになりました。

「シェアドメディア」という言葉は、英語のShared Media(共有されたメディア)に由来します。特に、UGC(ユーザー生成コンテンツ)や口コミが広告効果を高める手段として広がり、このカテゴリーが確立されました。

シェアドメディアの特徴

シェアドメディアの主な特徴は以下の通りです:

  • 信頼性の向上:友人やフォロワーからの推薦や口コミは、高い信頼を得られます。
  • 拡散力の高さ:ユーザーが自発的にコンテンツをシェアすることで、短期間で広範囲にリーチ可能。
  • コスト効率の良さ:ペイドメディアと比較して、広告費用を抑えつつ高い効果が期待できます。

例えば、新商品のプロモーションで、消費者がSNSで商品体験を投稿し、それが多くのユーザーに共有されることで、広告効果が拡大します。

シェアドメディアの活用例

シェアドメディアは以下のような形で活用されています:

  • UGCキャンペーン:ユーザーに製品やサービスに関する投稿を促し、広範な認知を獲得。
  • インフルエンサーマーケティング:影響力のあるインフルエンサーを起用し、シェアされやすいコンテンツを作成。
  • ソーシャルチャレンジ:ブランドに関連したハッシュタグキャンペーンやチャレンジを企画し、拡散を狙う。

例えば、コスメブランドが特定のハッシュタグを用いたメイク投稿キャンペーンを展開し、多くのユーザーにシェアされることで、認知度と売上を向上させた事例があります。

シェアドメディアのメリットと課題

シェアドメディアのメリットは以下の通りです:

  • 自然な拡散:広告としての押し付け感がなく、消費者に受け入れられやすい。
  • エンゲージメントの向上:ユーザー同士の会話や反応を引き出すことで、ブランド体験を深化。
  • ブランドロイヤルティの強化:共有されたコンテンツがブランドの信頼性を高める。

一方で、課題も存在します:

  • コントロールの難しさ:ユーザーが共有する内容を完全に管理することはできない。
  • ネガティブな拡散:否定的な口コミや投稿が拡散されるリスクがある。
  • 結果の測定が難しい:シェアによる具体的な広告効果を数値化するのが難しい場合がある。

現在のシェアドメディアのトレンド

現在、シェアドメディアでは、動画コンテンツの活用が増えています。特にTikTokやInstagram Reelsを活用した短尺動画は、ユーザーに共有されやすく、拡散効果が高いとされています。

また、AIを活用した分析ツールが進化しており、どの投稿がどの程度の影響力を持っているかを測定することが可能になっています。これにより、より効果的なキャンペーン設計が可能となっています。

シェアドメディアの未来

シェアドメディアの未来は、さらなるユーザー体験の個別化と新しいプラットフォームの活用にあります。メタバースやAR技術を活用したバーチャル体験を共有するキャンペーンが増加すると予想されます。

また、ブランドとユーザーの関係性が深まる中で、信頼性の高いシェアドコンテンツが広告の中心的な役割を果たすようになるでしょう。

広告業界におけるシェアドメディアは、消費者とのつながりを強化し、自然な形でブランド価値を高める重要な手段として、今後も成長を続けていくでしょう。


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