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アパレル業界におけるL/S(ロングスリーブ)とは?

アパレル業界の分野におけるL/S(ロングスリーブ)(えるえす、Long Sleeve、Manches longues)は、袖丈が手首まである長袖の衣服を指す略語であり、主にトップス、シャツ、Tシャツ、ワンピース、アウターなどの袖仕様を示す用語として用いられます。S/S(ショートスリーブ)と対になる季節表現や商品区分として使われ、特に商品タグ、カタログ、ECサイトの仕様説明などに頻出する業界標準の略称です。

季節的には秋冬を中心に展開されますが、近年では日焼け防止や冷房対策などの観点から、春夏シーズンにおいても薄手のL/Sアイテムが展開されています。機能性、トレンド、スタイルに応じて、素材やデザインの多様化が進んでおり、アパレルの基本的なカテゴリーの一つとして定着しています。



L/Sの定義とアパレルにおける基本的な意味

L/Sとは、「Long Sleeve(ロングスリーブ)」の略で、衣服において袖が手首まである長袖デザインのことを意味します。特にシャツやTシャツなどのカジュアルアイテムにおいて、袖の長さを明示する際に使われることが多く、商品管理や発注業務においても広く活用されている略称です。

例えば、同じデザインのTシャツでも「S/S(ショートスリーブ)」と「L/S」で区別されることが一般的で、消費者に対しても袖丈を明確に伝えるために不可欠な表示となっています。特にアメリカやヨーロッパを中心とした海外ブランドのアイテムでは、商品名の中に「L/S」が含まれていることが多く、日本国内の販売サイトやカタログでもそのまま表記されるケースが一般的です。

アイテムの種類としては、ロングスリーブTシャツ(ロンT)、ロングスリーブシャツ、ワンピース、ニット、カーディガン、アウター類など、幅広いカテゴリに適用されます。



L/Sという用語の由来と業界での普及の歴史

L/Sという略語は、アメリカを中心としたファッション用語として自然発生的に用いられるようになり、1970?80年代のカジュアルファッションの広がりとともに、世界中のアパレル業界に普及しました。とくにスポーツウェアやワークウェアの分野では、機能性の違いを区別する必要があったため、袖丈の違いを明確に示す「L/S」「S/S」という表記が標準化されました。

日本でも1990年代以降、ストリートファッションやインポートブランドの人気上昇に伴って、「ロンT」や「L/S TEE」といった表現が一般的になりました。また、業界関係者や消費者向けのカタログや商品管理システムにおいて、英語圏の略称がそのまま導入されたことにより、L/Sは多くの人に認知されるようになりました。

現在では、アパレル商品の品番、型番、商品名、商品タグ、ECサイトの商品説明、入荷情報などあらゆる領域でL/Sの略記が日常的に使用されています。



現代のL/S商品の展開とマーケットの多様化

今日のアパレル業界では、L/Sは単なる季節的アイテムにとどまらず、スタイリングや機能性の観点から通年展開されることが一般的となっています。特に春夏シーズンには、日差し対策や冷房対策を目的とした薄手のL/Sカットソーやシャツが人気で、UVカット加工や吸汗速乾素材を採用した機能性アイテムも多く登場しています。

また、秋冬シーズンでは、防寒性を高めるための厚手のスウェット、フリース、ウール混素材のニットなどが中心となり、レイヤードスタイルの基本アイテムとして位置づけられています。さらに、ユニセックスやジェンダーレスファッションの広がりにより、L/Sアイテムは男女問わず取り入れやすいデザインが増え、サイズ展開も豊富に用意されています。

加えて、ECの普及によって商品説明に「L/S」と明記することが商品選定の利便性向上に寄与し、消費者にとっても認識しやすい分類として定着しています。デザイン的には、ビッグシルエットやドロップショルダー、袖口のディテールで変化をつけたL/Sアイテムがトレンドとして注目されています。



まとめ

L/Sとは、ロングスリーブ=長袖を意味する略称であり、アパレル業界においては袖丈の分類を示す基本的な記号のひとつです。

カジュアルからフォーマルまで幅広いカテゴリーに対応し、季節や用途、スタイリングに応じて多様な素材・デザインが展開されています。

今後も機能性やデザイン性を兼ね備えたL/Sアイテムの需要は高まり続け、アパレル商品の明確な分類・表示手法として、L/Sという用語は業界標準のキーワードとして存在し続けるでしょう。

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