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アパレル業界におけるアームカバーとは?

アパレル業界の分野におけるアームカバー(あーむかばー、Arm Cover、Couvre-bras)とは、腕を覆う目的で装着される筒状の衣類や小物を指す用語です。主に紫外線対策や防寒、防汚、衛生面での保護など、実用性を重視したファッションアイテムとして広く用いられています。スポーツや医療、作業服分野に加え、カジュアルファッションでも多様な素材やデザインの製品が展開されており、実用性と装飾性を兼ね備えた重要なアパレル用品のひとつです。



アームカバーの基本的な役割と構造

アームカバーは、肘から手首または上腕までの腕全体を覆う筒状の布製品で、スリーブや袖とは異なり取り外し可能なアクセサリーや機能性アイテムとして分類されます。代表的な使用目的には、紫外線防止、冷え対策、保温、汚れ防止、腕の筋肉のサポートなどが挙げられます。

素材は、通気性に優れた綿やメッシュ、冷感素材、吸湿速乾素材、あるいは保温性に優れたフリースやニットなどが用いられ、用途に応じて選ばれます。さらに、フィット感を高めるために伸縮素材が多用されるほか、ファッション用途では装飾的なレースや刺繍があしらわれることもあります。



語源と歴史的な背景

アームカバーという言葉は、英語の「Arm Cover」が語源で、直訳すると「腕を覆うもの」となります。衣類の袖の延長や代替として古くから使用されてきましたが、特に独立したアイテムとして注目を集めるようになったのは、20世紀後半以降の紫外線対策や労働安全衛生意識の高まりと関連しています。

日本では、農作業用の保護具として発展した歴史があり、作業着の一部として着用されてきました。近年ではスポーツウェアやアウトドアファッションの一部として取り入れられ、さらに日常の紫外線対策アイテムとして都市部の女性にも広く普及しました。



現代における用途とデザイン展開

現在のアパレル業界では、アームカバーは機能性とファッション性の両面から進化を遂げています。UVカット効果を持つものは春夏の定番アイテムとなり、長袖を着るほどではない季節に重宝されています。自転車通勤や野外イベントの際に使用する人も増加しています。

また、近年のトレンドとして、半袖やノースリーブのトップスと合わせるスタイルが登場し、スポーツMIXファッションの一部としても取り入れられるようになっています。特にジェンダーレスなデザインや、カラーバリエーションが豊富な商品が若年層に人気です。

さらに、ビジネスユースや医療現場でも使われており、ユニフォームに合わせて機能性素材や衛生面に配慮したデザインが開発されています。季節や職種、ライフスタイルに応じて多様なニーズに応えるアパレルアイテムとなっています。



まとめ

アームカバーは、腕を保護しながらも、快適性や見た目の美しさも兼ね備えたアイテムとして、現代のアパレル業界において高い実用性を誇ります。その用途は紫外線対策からファッション、医療やスポーツにまで及び、素材やデザインの進化によって着用の自由度が広がっている点が大きな特徴です。今後も機能と美しさを両立させたアイテムとして進化が期待されます。

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