ビジプリ > アパレル業界用語辞典 > 【オフホワイト】

アパレル業界におけるオフホワイトとは?

アパレル業界の分野におけるオフホワイト(おふほわいと、Off-White、Blanc cass?)とは、純白ではなく、わずかに黄色や灰色、ベージュがかった柔らかな白色のことを指します。ナチュラルで上品な印象を与えるこの色は、フォーマルからカジュアルまで幅広いスタイリングに使われるほか、素材の風合いを活かすカラーとしても重宝されます。



オフホワイトの由来と言葉の背景

オフホワイトという言葉は、英語の「off(外れた)」と「white(白)」を組み合わせたもので、純白からわずかに外れた色調を意味します。視覚的にはややくすんだり温かみを帯びた白であり、フランス語では「blanc cass?(ブランカッセ)」と表現されることがあります。

もともとはブライダルやインテリア分野で人気の色でしたが、次第にアパレル分野においても定番カラーとして定着しました。特に天然素材の持つ色味を活かした染色方法において、ナチュラルな風合いを尊重する中間色として注目されるようになったのが背景にあります。



アパレルにおけるオフホワイトの役割と魅力

オフホワイトは、ホワイトと比べてやわらかな印象を与えるため、肌なじみが良く、年齢や性別を問わず幅広い層に受け入れられる色とされています。とくに春夏シーズンには、リネンやコットンなどの素材と相性が良く、ナチュラルで清涼感のあるコーディネートに適しています。

また、フォーマルウェアでは上品さや落ち着きを演出できる色として用いられる一方、カジュアルウェアやストリートファッションでは、モノトーンコーデの中でのニュアンスカラーとして活用されます。たとえば、Tシャツやシャツ、ワンピースなどのベーシックアイテムにおいて、純白よりも洗練された雰囲気を醸し出すカラーです。



ブランドとトレンドにおけるオフホワイト

現代では、オフホワイトは単なる色の名称にとどまらず、ファッションブランド名としても注目されています。ヴァージル・アブローが創設したブランド「OFF-WHITE」は、ラグジュアリーとストリートを融合させたスタイルで世界的に知られ、ブランド名の由来にもこの色の曖昧さや中間性が反映されています。

また、サステナブルファッションの分野でも、オフホワイトは未漂白や無染色の自然な色味として、環境負荷の少ない衣料品の象徴として用いられることが増えています。オーガニックコットンの風合いを活かした製品や、染色工程を省いたミニマルデザインが、エコ志向の消費者に支持されています。

オフホワイトは今後も、機能性と美しさを兼ね備えたカラーとして、ファッション業界における重要な位置を占め続けることでしょう。



まとめ

オフホワイトは、純白ではないナチュラルな白系色であり、その中間的な色調がさまざまなスタイルに調和します。ファッション性と実用性を兼ね備えたこのカラーは、素材の質感を際立たせ、時代の流行や価値観に合わせて多様に進化しています。

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