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アパレル業界におけるオンワード樫山とは?

アパレル業界の分野におけるオンワード樫山(おんわーどかしやま、Onward Kashiyama、Onward Kashiyama)とは、日本を代表する総合アパレルメーカーのひとつであり、長年にわたって高品質で洗練された衣料品を提供してきた企業です。「23区」「ICB」「組曲」などの人気ブランドを展開しており、百貨店やショッピングモールにおいて確固たる地位を築いています。アパレル業界においては、企画・製造・販売までを一貫して行うビジネスモデルで知られ、多様なライフスタイルに対応した商品を提供し続けています。



オンワード樫山の成り立ちと企業としての歴史

オンワード樫山の起源は1927年(昭和2年)、初代社長である樫山純三が創業した「樫山商店」にさかのぼります。その後、1947年(昭和22年)に法人として「樫山株式会社」(現オンワードホールディングス)が設立されました。

当初は輸入繊維製品の卸売業からスタートしましたが、1940年代後半から衣料品の製造・販売を本格化させ、戦後の高度経済成長期には日本のアパレル業界を牽引する存在となりました。

社名の「オンワード(Onward)」は「前進」を意味し、創業者の姓「樫山」と組み合わせて「オンワード樫山」となりました。1988年に「株式会社オンワード樫山」に社名変更、2007年には持株会社体制へ移行し、現在はオンワードホールディングスのアパレル事業を担う中核会社となっています



アパレル業界におけるオンワード樫山の特徴と影響力

オンワード樫山は、高品質な素材・優れたデザイン・信頼性の高いブランド構築を柱とし、特に「23区」「組曲」「ICB」などの人気ブランドを展開しています。商品の企画から製造、販売までを一貫して手がけるSPA(製造小売業)モデルを導入し、品質管理とブランド価値の維持に注力しています。また、国内外の百貨店や大型商業施設での展開を強化し、日本の中流層~高所得層をターゲットとしたブランド展開に強みを持っています

また、商品の企画から製造、販売までを一貫して手がける「SPA(製造小売業)」モデルをいち早く導入し、自社内での品質管理とブランド価値の維持に注力してきました。さらに、海外進出も積極的に行っており、ヨーロッパやアジア諸国における店舗展開やデザイナーとのコラボレーションも話題となっています。

国内外の百貨店や大型商業施設との関係も深く、日本の中流層~高所得層をターゲットとしたブランド展開に強みを持っています。



現在の展開とオンワード樫山の未来戦略

近年、オンワード樫山は、サステナビリティへの取り組みとして、リサイクル素材を使った商品開発や衣料品のリユース・リサイクル活動を推進。EC事業の強化、AIによるスタイリング提案や仮想フィッティングなど、デジタル技術を活用した販売戦略も展開しています

さらに、パーソナライズやデジタル技術を活用した販売戦略も導入しており、AIによるスタイリング提案や、仮想フィッティング機能なども提供されています。これにより、伝統と革新を融合させた新たなアパレル企業像を築いています。

今後も国内外での市場拡大を目指すとともに、時代のニーズに即したブランド価値の再構築と、ライフスタイル提案型ビジネスの強化が期待されています。



まとめ

オンワード樫山は、長年にわたる信頼と実績を基盤に、日本のアパレル業界をリードする存在として確固たる地位を築いてきました。今後も多様な消費者ニーズに応えるべく、商品開発、グローバル展開、デジタル戦略などに取り組みながら、新たな価値の創出を続ける企業であり続けます。

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