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アパレル業界におけるカットソーとは?

アパレル業界の分野におけるカットソー(かっとそー、Cut and Sewn、Coup?-cousu)とは、編み物素材(ニット)を裁断(カット)して縫製(ソーイング)することで作られた衣類全般を指します。主にTシャツやロンTなどのトップスに多く用いられ、伸縮性と着心地の良さが特徴です。織物ではなく、編み生地を使用することで柔らかく体にフィットする仕上がりとなり、日常着やカジュアルウェアの定番アイテムとして広く普及しています。



カットソーの起源と用語の由来

カットソーという言葉は、英語の「cut(裁断する)」と「sewn(縫製された)」の組み合わせから来ており、「カット・アンド・ソーン」とも呼ばれます。直訳すれば「裁断され縫われたもの」という意味になり、これはそのまま製造工程を表しています。

元々はアメリカやヨーロッパで、編み物素材で作られるTシャツやアンダーウェアが大量生産される中でこの言葉が生まれました。日本では1970年代以降、ファッションのカジュアル化が進む中でこのスタイルの衣類が普及し、「カットソー」という和製英語が定着するようになりました。



カットソーの特徴と種類

カットソーの最大の特徴は、ニット素材特有の伸縮性と柔らかさにあります。これにより、動きやすさと着心地の良さを実現し、日常使いに非常に適しています。また、織物のシャツやブラウスに比べてシワになりにくく、ケアが容易である点も人気の理由です。

代表的なアイテムにはTシャツ、ロンT(長袖Tシャツ)、ポロシャツ、タンクトップなどがあり、これらはすべてカットソーに分類されます。また、近年ではビジネスカジュアルやアスレジャーといったジャンルにも対応するデザイン性の高いカットソーが登場しています。

縫製方法や襟ぐりの形、袖の長さなどによっても印象が変わるため、季節やトレンドに応じたさまざまなバリエーションが展開されています。



カットソーの現代的な展開と重要性

現代のアパレル業界において、カットソーはベーシックアイテムとしてだけでなく、ブランドの個性や世界観を反映する媒体としても重要な位置を占めています。プリントや刺繍、シルエットの工夫によって、シンプルな中にも独自性を打ち出すことが可能です。

また、テクノロジーの進化によって、機能性素材(吸水速乾、抗菌防臭、UVカットなど)を使用した高機能カットソーも登場し、スポーツやアウトドア、リモートワークといった多様なシーンで活用されています。

持続可能性の観点からも、オーガニックコットンやリサイクルポリエステルを使ったエコフレンドリーなカットソーの開発が進められており、環境配慮型商品としても注目されています。



まとめ

カットソーは、日常のあらゆるシーンに溶け込む汎用性の高いアイテムでありながら、時代の流れとともに進化を続けています。その名称が示すとおり、「裁断して縫う」というシンプルな工程の中に、素材・デザイン・機能性といった複数の要素が詰め込まれており、アパレル業界における重要な基礎アイテムとして今後も定着し続けるでしょう。

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