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アパレル業界におけるスイングトップとは?

アパレル業界の分野におけるスイングトップ(すいんぐとっぷ、Swing Top、Blouson Swing)とは、短めの丈とゆったりとしたシルエットを特徴とするライトアウターの一種です。主にスポーツやカジュアルシーンで活躍するこのジャケットは、防風性と動きやすさを兼ね備えており、ゴルフやドライビングジャケットとしても知られています。袖や裾にリブ仕様を採用し、体にフィットしながらも快適な着用感が得られる点が魅力です。



スイングトップの定義と構造的特徴

スイングトップは、スタンドカラーまたはボタン付きの襟、ジッパー開閉式のフロント、袖口と裾にリブまたはゴムが施されている構造が基本となっています。このデザインは、運動時の体の動きを妨げず、風の侵入を防ぐことを目的とした機能的なもので、特に春や秋の中間季に重宝されます。

素材にはナイロン、ポリエステル、コットンなどが使われ、撥水性や通気性のバランスを取る工夫がなされています。近年ではストレッチ素材を使用したものや、裏地にメッシュや起毛素材を用いたバリエーションも登場しています。



スイングトップの歴史と由来

スイングトップのルーツは1950年代のアメリカに遡ります。もともとはゴルフ用のジャケットとして開発されたことから「スイング(=ゴルフスイング)」という名前が付き、運動中の腕の振りを邪魔しない構造が求められていました。その後、イギリスのアパレルブランド「Baracuta(バラクータ)」が製造したG9ジャケットが世界的に有名となり、スイングトップの原型として広く認知されるようになりました。

特に1960?70年代のアイビーリーグスタイルやモッズファッションの流行により、アメリカ東海岸や日本でも若者を中心に人気を博しました。日本ではVANやJUNなどのブランドがこのスタイルを展開し、「トラッド」として定着しています。



現代におけるスイングトップの活用と再評価

現代のアパレル業界においても、スイングトップはシンプルで汎用性の高いライトアウターとして再注目されています。スポーツとストリートの中間を担うスタイルとして、若年層からシニア層まで幅広い年代に支持されています。

また、レトロブームやヴィンテージ志向の高まりにより、クラシックなバラクータ型の復刻やコラボレーションモデルも人気です。カラー展開や素材の多様化により、通勤・通学からレジャーシーンまで活躍の場が広がっています。さらに、エコ素材やサステナブルな製法を取り入れた製品も登場しており、現代の価値観に即した進化を遂げています。



まとめ

スイングトップは、そのスポーティかつスマートなデザインで、長年にわたり多くの人々に愛されてきました。着こなしの自由度が高く、流行に左右されにくい汎用性のあるアウターとして、今後もさまざまなスタイルに応用され続けることが予想されます。

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