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アパレル業界におけるスニーカーとは?

アパレル業界の分野におけるスニーカー(すにーかー、Sneaker、Baskets)は、ゴム製のソールと柔らかい素材のアッパーで構成されるカジュアルシューズの一種で、もともとは運動靴として誕生しましたが、現在ではファッションアイテムとしても重要な役割を果たしています。多様なデザインやブランドの展開により、性別・年齢を問わず幅広い層に支持されている靴種です。



スニーカーの起源と名称の由来

スニーカーという名称は、19世紀後半のアメリカで使われ始めました。ゴム底で音がしないため、こっそり歩ける=「sneak(忍び寄る)」ことができるという意味から「sneaker」と呼ばれるようになったと言われています。当初は運動靴として使用されていましたが、その快適性と実用性から日常生活にも浸透していきました。

ゴム底の靴は、1830年代にイギリスで開発された「プランジャー」と呼ばれるラバーソールの靴が原型とされ、その後アメリカの「Keds」や「Converse」が20世紀初頭に市場を拡大し、世界的にスニーカー文化が広まりました。



アパレルと融合したスニーカーファッションの進化

かつてはスポーツやアウトドア用途が中心だったスニーカーですが、1980年代以降はストリートカルチャーやヒップホップの流行とともに、ファッションシーンでも重要な役割を担うようになりました。特にNikeやadidas、PUMAなどのブランドが牽引し、限定モデルやコラボ商品が話題を呼び、スニーカーブームが世界中で加熱しました。

90年代以降は、ラグジュアリーブランドとのコラボレーションやハイファッションのランウェイでもスニーカーが登場するなど、ジャンルを超えた展開が進みました。現在では、フォーマルスタイルにスニーカーを合わせるといったスタイリングも一般的となり、アパレルとの融合が深化しています。



現代におけるスニーカーの多様性と市場動向

現代のスニーカーは、デザイン性・機能性・ブランド性を兼ね備え、スポーツシューズとしての枠を超えてライフスタイル全般に浸透しています。ウォーキングやランニング用途のパフォーマンスモデルから、日常使いのローテクスニーカー、さらにはコレクター向けのリミテッドモデルまで、用途に応じた多様な選択肢が存在します。

サステナブル素材を用いたスニーカーや、デジタルファッションとの融合なども進んでおり、環境配慮とテクノロジーを取り入れた製品開発が加速しています。また、スニーカー専門の転売市場やオークションプラットフォームも発展し、二次流通を含めた市場経済の中でスニーカーの価値が多面的に評価されています。



まとめ

スニーカーは、その快適性と機能性から生まれた靴ですが、今日ではファッション性、文化性、経済性をも併せ持つ重要なアパレルアイテムとなっています。常に時代の変化とともに進化を続け、今後もその存在感を拡大していくと見込まれています。

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