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アパレル業界におけるニットカーディガンとは?

アパレル業界の分野におけるニットカーディガン(にっとかーでぃがん、Knit Cardigan、Cardigan tricot?)とは、編み物技法で作られた前開きの上着で、軽量で柔らかな着心地が特徴の衣料品です。ボタンやジッパーで前を開閉でき、季節の変わり目に重宝されるアイテムとして幅広い年齢層に支持されています。多様な素材や編み方、デザインがあり、カジュアルからフォーマルまで幅広く活用される定番のファッションアイテムです。



ニットカーディガンの定義と特徴

ニットカーディガンは、主に編み物(ニット)によって作られた前開きの上着で、体に柔らかくフィットしやすい素材感と通気性の良さを兼ね備えています。ボタンやジッパーで留めることができ、脱ぎ着が容易なためレイヤードスタイルに適しています。

素材はウール、コットン、アクリル、カシミヤなど多岐にわたり、それぞれ保温性や肌触り、耐久性に違いがあります。編み方にも多様性があり、リブ編みやケーブル編み、ガーター編みなど、見た目の表情や伸縮性に影響します。シルエットはタイトからオーバーサイズまで幅広く展開され、男女問わず人気のアイテムです。



語源と歴史的背景

カーディガンという名称は、19世紀のイギリスの軍人、第7代カーディガン伯爵ジェームズ・トーマス・ブラッシー・カーディガンに由来します。彼が着用していた前開きの編み物のジャケットが名前の起源で、戦場での機能性を考慮したデザインが一般化しました。

その後、ニット素材の技術発展により、より柔らかく軽いカーディガンが登場し、20世紀を通じてファッションアイテムとして定着しました。1950年代には映画スターの影響でカジュアルファッションの定番となり、1960?70年代のヒッピーやモッズ文化にも取り入れられました。今では季節を問わず多様なシーンで着用されるベーシックアイテムとして進化しています。



現代における使用実態とファッション性

現代のアパレル業界では、ニットカーディガンは機能性とデザイン性を兼ね備えた多用途なアイテムとして重宝されています。軽やかな羽織りとして春秋に使われるほか、インナーとの組み合わせやオフィスカジュアル、きれいめスタイルのアクセントにも適しています。

また、環境配慮やエシカルファッションの潮流を受け、オーガニックコットンやリサイクルウールを使った製品も増加しています。デジタルプリントや異素材コンビネーション、ゆったりシルエットの導入など、デザイン面でも多彩なバリエーションが生まれており、幅広い層の消費者ニーズに応える万能なアパレルアイテムとなっています。



まとめ

ニットカーディガンは、歴史的背景を持つ機能的な衣類から発展し、現在では日常のあらゆるシーンで活躍するファッションの定番です。柔らかく着心地の良い素材感と多彩なデザインで、多くの人々に愛され続けており、今後も進化を続ける重要なアパレルカテゴリーの一つと言えるでしょう。

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