ビジプリ > アパレル業界用語辞典 > 【ネイビーカラー】

アパレル業界におけるネイビーカラーとは?

アパレル業界の分野におけるネイビーカラー(ねいびーからー、Navy Color、Couleur marine)とは、濃紺を指す色名で、深みのある青色の一種です。もともとはイギリス海軍の制服に使われたことからその名がつき、クラシックで落ち着いた印象を与えるため、ビジネスやフォーマルな衣服、カジュアルウェアまで幅広く活用されています。時代を超えた定番カラーとして、多くのブランドやデザイナーに支持され続けています。



ネイビーカラーの定義と特徴

ネイビーカラーは、黒に近い深い青色で、落ち着きや信頼感、清潔感を象徴する色としてファッションに広く使われています。単に青よりも暗く、どのような肌色や他の色とも調和しやすいのが特徴です。

アパレルではスーツ、ジャケット、シャツ、パンツ、シューズ、アクセサリーに至るまで多様に用いられ、季節を問わず年中着用できる汎用性の高さも魅力のひとつです。特にネイビースーツはビジネスシーンの定番であり、フォーマルウェアとしても重宝されています。



語源と歴史的背景

ネイビーブルー(Navy Blue)の名称は、18世紀末にイギリス海軍が制服に採用した紺色の制服に由来します。この制服色は海上での視認性や威厳を考慮し、深い青色が選ばれました。以後、ネイビーブルーは軍服だけでなく、制服やフォーマルウェアの標準色となりました。

19世紀から20世紀にかけては、ネイビーカラーは知的で洗練された印象を与える色として、紳士服やレディースファッションに取り入れられ、アメリカやヨーロッパの都市部を中心に人気を博しました。特に20世紀後半のプレッピーやアイビーリーグファッションでも重要なカラーとして定着しました。



現代における使用実態とファッション性

今日のアパレル業界では、ネイビーカラーはクラシックでありながらモダンなイメージも併せ持つ万能カラーとして位置付けられています。季節を問わず用いられ、素材や仕立て方によってカジュアルにもフォーマルにも幅広く適応可能です。

また、ネイビーは他の色と組み合わせやすく、ホワイト、グレー、ベージュ、赤などと合わせることで多彩なコーディネートが楽しめます。昨今のファッションでは、ネイビーを基調としたセットアップや、スポーティなアイテム、ストリートスタイルにも積極的に取り入れられています。サステナブル素材や機能素材での展開も進み、現代のニーズに応じた新しい価値が生まれています。



まとめ

ネイビーカラーは、軍服由来の歴史的背景を持ち、信頼感と洗練さを象徴する色としてアパレル業界で不動の地位を築いています。多様なアイテムやシーンに適用可能であり、時代を超えて愛され続ける定番カラーとして、今後もファッションの重要な要素であり続けるでしょう。

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