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アパレル業界におけるパフスリーブとは?

アパレル業界の分野におけるパフスリーブ(ぱふすりーぶ、Puff Sleeve、Mancheron bouffant)とは、袖口や肩周りに膨らみを持たせたデザインの袖を指します。ふんわりと丸みを帯びた形状が特徴で、女性らしさや可愛らしさ、華やかさを演出するために用いられます。ドレスやブラウス、ワンピースなど幅広いアイテムに採用され、トレンドに応じて様々なアレンジが施される人気の袖デザインです。



パフスリーブの定義と特徴

パフスリーブは、袖の根元や肩部分、または袖口にたっぷりとした布を使い、丸みのあるふくらみを作り出す袖のデザインです。膨らみのあるシルエットが視覚的に華やかさと女性らしさを強調し、シンプルな服装にアクセントを加える役割を果たします。

袖丈や膨らみの大きさ、ギャザーの取り方によって様々なバリエーションが存在し、クラシカルな印象からモダンで洗練されたスタイルまで幅広く対応可能です。また、パフスリーブは腕のラインをカバーしながら動きやすさも確保できるため、実用性とデザイン性を兼ね備えています。



語源と歴史的背景

パフスリーブの「パフ(Puff)」は英語で「ふくらみ」「膨らみ」を意味し、その名の通り袖にふっくらとした膨らみを持たせたデザインから来ています。フランス語では「Mancheron bouffant(マンシュロン ブーファン)」と呼ばれ、18世紀の貴族服やロマンティックファッションにその起源があります。

歴史的にはルネサンス期からバロック期にかけて、豊かな装飾と立体的なシルエットを特徴とする服飾文化の中で発展しました。19世紀のヴィクトリア朝時代にも流行し、特に女性の社交服として広く用いられました。20世紀以降も数回の復活を経て、現代ファッションにも影響を与え続けています。



現代におけるパフスリーブの活用とトレンド

現代のアパレル業界では、パフスリーブはフェミニンでロマンティックな印象を与えるデザインとして根強い人気があります。トレンドに合わせて袖の膨らみを控えめにしたり、素材やカラーで遊ぶなど多様な表現が可能です。

カジュアルなトップスからフォーマルなドレスまで幅広く採用されており、シンプルなスタイルに華やかなアクセントを加える手段として重宝されています。SNSやファッションメディアでの露出も増え、若年層を中心に注目が高まっています。また、ヴィンテージテイストの復活やサステナブル素材の利用も進み、時代に即した新しいパフスリーブデザインが提案されています。



まとめ

パフスリーブは、袖に膨らみを持たせた女性らしいデザインであり、その歴史は古く、ファッションの様々な時代に影響を与えてきました。現代でも多様なアレンジと素材で進化し続け、華やかさや可愛らしさを表現する重要な袖デザインとしてアパレル業界で広く活用されています。

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