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アパレル業界におけるリネン素材とは?

アパレル業界の分野におけるリネン素材(りねんそざい、Linen、Lin)とは、亜麻(あま)という植物の繊維から作られる天然素材の一種で、古くから衣類や家庭用品に用いられてきました。涼しげな質感と高い吸湿性、通気性が特徴で、特に春夏の衣料に適しています。耐久性にも優れ、ナチュラルで上品な風合いが多くのファッションで支持されています。



リネン素材の歴史と由来

リネン素材の起源は紀元前8000年頃のメソポタミア文明にさかのぼり、世界最古の繊維のひとつとされています。古代エジプトではファラオの衣装にも使用されるなど、神聖で高貴な布として珍重されました。

日本においても古くから麻織物として親しまれ、涼しく丈夫な衣料として夏場に多く用いられました。リネンは植物由来の繊維であるため、化学繊維とは異なる自然な風合いと通気性が特徴であり、現代でもサステナブルな素材として注目されています。



リネン素材の特徴と利点

リネンは非常に通気性が良く、吸湿性に優れているため、汗をかいても肌にべたつかず快適な着心地を実現します。また、天然繊維ならではの丈夫さと耐久性も大きな魅力です。使い込むほどに柔らかくなり、独特のシワ感や光沢が増すため、経年変化を楽しめる素材です。

デメリットとしては、シワになりやすいことや縮みやすいことが挙げられますが、これもリネン特有の味わいとされています。最近ではポリエステルなどの化繊と混紡してシワや縮みを抑えた商品も多く見られます。



アパレル業界におけるリネン素材の活用例

リネン素材は春夏シーズンのシャツ、ワンピース、パンツ、ジャケットなど幅広いアイテムに使用されています。軽やかでナチュラルな印象を与えるため、リゾートウェアやカジュアルウェアに最適です。また、環境意識の高まりと共に、サステナブルなファッション素材としての人気も高まっています。

近年では、リネンの欠点を補う加工技術の進歩により、より扱いやすくなった商品も増え、日常使いからビジネスカジュアルまで幅広く対応可能な素材として認知されています。日本の暑い夏にも適した素材として、今後も重要な位置を占めることが期待されます。



まとめ

アパレル業界の分野におけるリネン素材は、古代から続く天然繊維であり、通気性と吸湿性に優れた夏向きの素材です。耐久性が高く、使うほどに風合いが増すため、ナチュラルで上品なスタイルに欠かせない存在となっています。シワや縮みがあるものの、これもまたリネンならではの魅力であり、現代の技術革新によってさらに活用の幅が広がっています。

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