アパレル業界におけるアウターとは?

アパレル業界の分野におけるアウター(あうたー、Outerwear、V?tement d'ext?rieur)とは、衣服の最も外側に着用する上着全般を指す用語であり、コートやジャケット、ブルゾン、パーカーなどの総称です。寒さや風雨などから身を守る実用性と、コーディネートの主役としてのファッション性を兼ね備えており、季節や用途に応じて多様なスタイルが展開されています。



アウターの基本的な定義と機能性

アウターとは、シャツやカットソーなどのインナーの上に重ねて着用する衣類のことで、防寒、防風、防水などの実用的機能を担うと同時に、ファッションの印象を大きく左右するアイテムです。一般的には冬や秋などの寒冷期に着用されるコートやダウンジャケットのほか、春や梅雨時に用いられる薄手のトレンチコートやレインコートなどもアウターの一種とされます。

近年では季節の垣根を越えて、軽量で通気性の良いアウターや、防寒性とデザイン性を両立したアウターが多く登場しており、年間を通してラインナップされる商品も増加しています。素材、シルエット、機能性のバリエーションが豊富で、ユーザーのライフスタイルやトレンドに合わせて選ばれるのが特徴です。



言葉の由来と西洋服文化との関係

アウターという言葉は英語の「outerwear(外に着る服)」に由来し、下着や肌着に対する概念として生まれました。特に西洋の衣服文化においては、外出時に着用する上着は社会的地位や職業、気候への適応を示すものであり、コートやマント、カペなどの装いが時代とともに進化してきました。

日本においても、明治時代以降に西洋服が普及する中で「アウター」という概念が導入され、戦後のファッション業界の発展とともに一般用語として定着しました。1970年代以降には、テレビや雑誌などのメディアにおいて頻繁に使用されるようになり、ファッション用語としての日常化が進みました。



現代におけるアウターの種類とトレンド

現代のアパレル市場においては、アウターは単なる防寒具ではなく、着こなしの主役として位置づけられています。特に冬場のファッションでは「アウターでおしゃれを決める」という考え方が浸透しており、各ブランドは毎シーズン多彩なアウターコレクションを発表しています。

代表的なアイテムとしては、チェスターコートやPコート、モッズコート、MA-1、ライダースジャケット、キルティングジャケットなどがあります。これらはデザイン性に加えて、保温性や撥水性、軽量性などの機能が求められ、素材面ではウールやナイロン、ポリエステル、中綿素材などが使用されます。さらに、リバーシブルや脱着可能なライナー付き、ユニセックス仕様など、利便性と多様性を重視した設計も増えています。



まとめ

アウターは、外気から身を守るという基本的な役割を持ちながら、同時にファッション全体の印象を左右する重要なアイテムです。英語由来の用語として世界的に共通しつつ、日本国内でも多様な形で浸透しています。今後も、気候変動やライフスタイルの多様化に対応する新しいアウターの進化が期待されます。

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