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アパレル業界におけるインターロックとは?

アパレル業界の分野におけるインターロック(いんたーろっく、Interlock、Maille interlock)とは、表と裏の両面に同じ組織が現れる丸編みニットの一種で、滑らかな肌触りと適度な伸縮性、型崩れしにくい安定性を備えた素材です。Tシャツやインナーウェア、ベビー服など幅広いアイテムに使用され、ソフトな風合いと優れた着心地が特徴とされます。二重組織で編まれるため、1枚でも厚みがあり、保温性にも優れています。



インターロックの基本的な定義と特徴

インターロックとは、二重組織で編まれた丸編み生地で、表裏ともに同じ表情を持つフラットな表面感が特徴です。リブ編みとは異なり、編地の凹凸が少なく、しっかりとした厚みと滑らかでソフトな肌触りを備えています。

この構造により、適度なストレッチ性を持ちながらも、テンションが強すぎず、型崩れやよれにくい安定した形状を保つことができます。通気性や吸水性にも優れ、長時間の着用においても快適なコンディションを維持できるため、肌に触れる衣類に多用されます。



語源と技術的背景、歴史的展開

インターロックという語は、「相互に噛み合う、連結する」という意味を持つ英語「interlock」に由来します。アパレル業界では、この言葉がニット編地における「二重構造で噛み合ったような組織」を表す専門用語として使われています。

この編み技術は20世紀初頭の丸編み機械の進化により本格的に実用化され、特に肌着やスポーツウェアの分野で急速に普及しました。当初はコットンを主素材とする製品が中心でしたが、後にポリエステルやモダールなど多様な素材との組み合わせが可能になり、用途に応じた機能性のあるインターロック素材が登場するようになります。



現代アパレルにおける活用と魅力

今日のアパレル業界では、インターロック素材は主にインナーウェア、Tシャツ、パジャマ、ベビー服、ヨガウェアなど、肌に優しく、伸縮性がありながらも安定性を求められる衣類に広く用いられています。

また、プリント加工がしやすく、表面が滑らかで発色も良いため、グラフィックTシャツやロゴ入りアイテムのボディ素材としても重宝されています。近年ではサステナブル素材との組み合わせにより、オーガニックコットンのインターロックなども登場し、環境負荷を抑えつつ高品質な肌触りを実現しています。

家庭での洗濯にも強く、乾きやすくシワになりにくい点も利点として挙げられ、日常使いの衣類における高い実用性が評価されています。



まとめ

インターロックは、編み組織の特性により高い快適性と安定性を実現するニット素材であり、インナーからカジュアルウェアまで幅広いアパレル製品に採用されています。その滑らかな肌触りや耐久性、プリント適性の高さから、今後もさらなる活用が進むことが期待される素材です。

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