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アパレル業界におけるオックスフォードとは?

アパレル業界の分野におけるオックスフォード(おっくすふぉーど、Oxford、Oxford)とは、シャツやドレスなどに使われる代表的な織物の一種で、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交差させた平織りに似た変化組織で織られた、丈夫でやや粗めの生地を指します。もともとはオックスフォード大学の学生服に由来することからその名がつき、現在ではカジュアルからビジネスまで幅広く使用されています。



オックスフォードの起源と名称の由来

オックスフォードという用語は、19世紀イギリスの繊維業者が、スコットランドで開発した4種類の生地のうち、1つをオックスフォード大学にちなんで命名したことに由来します。オックスフォード大学の学生の制服として使われたことから、この名称が定着しました。他の3種類の生地は市場に定着せず、現在ではこの「オックスフォード」だけが広く知られています。

当初は高級シャツ地として用いられていましたが、その丈夫さと通気性の良さから、やがてよりカジュアルな用途にも採用されるようになり、現代に至るまで人気が続いています。



オックスフォード生地の構造と特徴

オックスフォード生地は、経糸に対して緯糸を2本ずつ引き揃えて織る「斜子(ななこ)織り」と呼ばれる織り方を採用しています。この構造により、生地に凹凸ができ、通気性や柔らかさを保ちながらも、高い耐久性と自然な光沢感を持つことが可能です。

そのため、アイロンをかけずとも比較的シワになりにくく、手入れが容易というメリットがあります。また、糸に色の濃淡をつけた「シャンブレー調」のものや、光沢を出すために糸に加工を施した「ピンポイントオックスフォード」などのバリエーションも存在します。



現代におけるオックスフォードの用途と位置付け

現代においては、オックスフォードは特にシャツ生地として定番の位置を占めています。ビジネスカジュアルに適したボタンダウンシャツや、スクールシャツ、制服、作業服など、幅広い場面で使用されています。

また、その清潔感とナチュラルな雰囲気から、春夏の爽やかなコーディネートに用いられることが多く、デニムやチノパンと合わせたスタイルとも相性が良いとされています。さらに、バッグや小物類にも応用されるなど、衣類以外の分野にも応用が広がっています。



まとめ

オックスフォードは、その名称の由来に由緒ある歴史を持ち、実用性とファッション性を兼ね備えた素材です。シャツの定番素材として高い人気を誇り、時代やスタイルを問わず多様な着こなしに対応します。その丈夫さと風合いの良さから、今後もアパレル分野での活躍が期待される生地です。

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