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アパレル業界におけるクロップドパンツとは?

アパレル業界の分野におけるクロップドパンツ(くろっぷどぱんつ、Cropped Pants、Pantalon raccourci)とは、足首よりも上の丈でカットされたパンツの総称で、七分丈や九分丈など、丈の長さによってさまざまなバリエーションが存在します。足元に抜け感を生み、シーズンを問わずカジュアルからフォーマルまで幅広く活用される人気アイテムです。



クロップドパンツの特徴とデザイン的役割

クロップドパンツは、一般的なフルレングスのパンツに比べて裾丈が短く設定されており、足首やふくらはぎなど、脚の一部を露出することで軽やかさや抜け感を演出します。この丈感により、足元のデザインや靴とのコーディネートが強調され、スタイリングの幅が広がるのが魅力です。

丈の長さにはバリエーションがあり、七分丈(膝下)から九分丈(足首上)まで幅広く存在し、季節感や体型、スタイルに応じて選ばれます。また、ストレート、ワイド、テーパードなどシルエットの種類も豊富で、ビジネスカジュアルやストリート、モードなど、さまざまなファッションシーンに対応しています。



クロップドパンツの歴史と名称の由来

クロップドパンツの「cropped」は英語で「切り取られた」や「短くされた」という意味を持ち、パンツの裾を意図的に短くカットしたデザインからこの名称がついています。語源は「crop=刈る、短くする」から派生しています。

1950年代のヨーロッパにおいて、特にフレンチシネマの女優たちが愛用したパンツスタイルの中にこの丈感のパンツが登場し、フェミニンでありながらもアクティブな印象を与えるアイテムとして注目されました。その後、カプリパンツやペダルプッシャーといった類似アイテムの流行を経て、現在のように「クロップドパンツ」という呼称で定着するようになりました。



現代ファッションにおけるクロップドパンツの使われ方

現代では、クロップドパンツは性別や年齢を問わず幅広く受け入れられており、春夏には涼しげな印象、秋冬にはブーツとの合わせやすさなど、オールシーズンで活用されています。

特にビジネスカジュアルにおいては、九分丈のテーパードシルエットが人気で、程よいリラックス感ときちんと感のバランスを兼ね備えています。また、ファッショントレンドとしても繰り返し登場する定番アイテムであり、ストリートやスポーツミックススタイルでは大胆なカラーや素材で存在感を放つ一方、ミニマルなスタイルではスリムでシンプルなクロップドパンツが重宝されます。



まとめ

クロップドパンツは、足元に軽さと動きやすさをもたらすデザインで、コーディネートのアクセントとしても機能する重要なアイテムです。その歴史は1950年代のヨーロッパにさかのぼり、今日ではスタイルやシーンを問わず幅広く活用されるなど、時代を超えて進化を続けています。

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