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アパレル業界におけるクルーネックとは?

アパレル業界の分野におけるクルーネック(くるーねっく、Crew Neck、Col rond)とは、丸く開いた襟ぐりのデザインで、Tシャツやスウェット、ニットなどに広く用いられるネックラインの一種です。首元に程よくフィットする形状が特徴で、シンプルで汎用性の高いスタイルとして性別や年代を問わず人気があります。基本的なデザインでありながら、素材やカッティングにより印象が変化する奥深いアイテムです。



クルーネックの特徴とデザイン的役割

クルーネックは、首の周囲に沿って丸くカットされたネックラインを指し、過度に開きすぎず、首元に程よく密着するのが特徴です。襟ぐりが狭いため、肌の露出が控えめで落ち着いた印象を与え、インナーとしてもアウターとしても使いやすい万能なスタイルです。

シャツやアウターとのレイヤードにも適しており、フォーマルからカジュアルまで幅広いスタイリングに対応できます。特にシンプルな美しさ清潔感を重視するシーンにおいて重宝され、ユニセックスな魅力も持ち合わせています。



クルーネックの由来と歴史的背景

クルーネックの「クルー」は英語で「船の乗組員(crew)」を意味し、もともとは20世紀初頭のアメリカ海軍の水兵が着用していたインナーシャツにこのデザインが用いられていたことに由来します。首元が密閉されていることで寒さや汚れから体を守る実用性があり、軍服としての機能を担っていました。

その後、この実用的なデザインが一般の衣服にも広まり、1930年代にはスポーツウェアとしてのスウェットシャツにも取り入れられ、現代のファッションに欠かせないネックラインとして定着しました。特にアメリカンカジュアルの基本型として、Tシャツのスタンダードスタイルとなっています。



現代のファッションにおけるクルーネックの役割

今日のファッションにおいて、クルーネックはさまざまなスタイルや素材と組み合わされ、幅広い展開がなされています。Tシャツやスウェットだけでなく、ニットやカットソー、さらにはドレスやジャンプスーツなどにも応用されており、その汎用性の高さが評価されています。

シンプルな形状であるがゆえに、素材やディテール、色味で個性を出すことができるのも特徴です。また、トレンドによってはオーバーサイズのクルーネックアイテムが登場するなど、ベーシックでありながら変化にも富んでいます。レイヤードコーディネートのベースとしても活躍し、年齢や性別を問わず支持され続けています。



まとめ

クルーネックは、丸いネックラインというシンプルな構造ながら、実用性とデザイン性を兼ね備えた定番のスタイルです。その起源は軍服にあり、現在では日常のファッションにおける基本形として広く浸透しています。ベーシックだからこそ、スタイリング次第で幅広い印象を演出できる奥深い要素を持ったデザインといえます。

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