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アパレル業界におけるショルダーストラップとは?

アパレル業界の分野におけるショルダーストラップ(しょるだーすとらっぷ、Shoulder Strap、Bretelle d'?paule)は、肩にかけて衣類やバッグなどを支えるための細長い帯状のパーツを指します。ブラジャーやキャミソール、ドレス、バッグなどに用いられ、装飾的な役割だけでなく、身体へのフィット感を高める機能も持ちます。素材や形状のバリエーションも豊富で、デザイン性と実用性を兼ね備えた要素として注目されています。



ショルダーストラップの語源と歴史的背景

ショルダーストラップは、「肩(shoulder)」と「帯・紐(strap)」を組み合わせた英語の言葉であり、直訳すると「肩にかける紐」や「肩紐」となります。衣服におけるこの構造の起源は古代まで遡り、ギリシャやローマの時代には、布を肩に掛けて身体を覆う装いが一般的でした。

近代ファッションの文脈においては、19世紀後半から20世紀初頭にかけて下着類の進化とともに、身体に密着させるための固定手段としてショルダーストラップが用いられるようになります。特に女性用下着やスリップドレス、キャミソールなどにおいて不可欠な構造となり、のちにバッグなどのアイテムにも応用されていきました。



ショルダーストラップの構造とデザイン的役割

ショルダーストラップには、機能的な側面と装飾的な側面の両方が存在します。機能面では、衣服やバッグを安定して支えることが主な役割です。特に下着やドレスでは、身体の動きに合わせてストラップが適切にフィットすることで、着崩れを防ぎつつ快適な着用感を実現します。

一方、デザイン面では、ストラップ自体がファッションの一部として強調されることもあります。レースやリボンで装飾されたものや、ストラップが複数に分かれて肩周りを美しく見せるデザインなどがあり、コーディネートのアクセントとしても効果的です。さらに、調節可能なアジャスター付きのストラップや、取り外し可能なタイプも登場しており、実用性も高められています。



現代ファッションにおけるショルダーストラップの使われ方

現在のアパレル市場において、ショルダーストラップはさまざまな場面で活用されています。女性向けのブラジャーやキャミソールだけでなく、ワンピースやジャンプスーツ、さらにはスポーツウェアに至るまで、幅広いアイテムに欠かせないパーツです。

また、バッグ類ではトートバッグやメッセンジャーバッグ、ショルダーバッグにショルダーストラップが採用され、肩掛けや斜め掛けといった多様な持ち方を可能にしています。ファッション性を高めるために、ストラップ部分にチェーンやロゴ入りの布地を用いるなど、ブランドごとの個性を出す手段としても重視されています。



まとめ

ショルダーストラップは、衣服やバッグを肩で支えるための実用的な構造でありながら、装飾性をも兼ね備えた重要なパーツです。その歴史は古代に遡り、現在では素材や形状の多様化によってファッションアイテムとしての魅力も増しています。今後も、機能性と美しさを兼ねたデザインの進化が期待される要素です。

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