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アパレル業界におけるシャツインスタイルとは?

アパレル業界の分野におけるシャツインスタイル(しゃついんすたいる、Shirt-In Style、Style chemise rentr?e)は、シャツやブラウスなどのトップスの裾をボトムスの内側に入れて着る着こなしのスタイルを指します。クラシックなきちんと感を演出できる一方で、カジュアルや抜け感のある着こなしにも応用され、多くの年代層に支持されています。バランスの取れたシルエットを作るうえで定番となっているスタイリング技法です。



シャツインスタイルの語源と歴史的背景

シャツインスタイルの「シャツイン」とは、英語の「shirt in」から派生した和製英語で、「シャツを入れる」ことに由来しています。特にビジネスシーンにおいては、ワイシャツをスラックスにインするスタイルが正式な装いとされ、長年の慣習として根づいてきました。

このスタイルは軍服や制服にも見られるもので、きちんと整った印象を与える基本的な着こなしとして広まりました。20世紀の前半には、男性のスーツスタイルにおける必須マナーとして定着し、その後レディースファッションにも取り入れられるようになりました。近年ではフォーマルからカジュアルまで、用途に応じて自由に応用されるようになり、ファッションの多様化を象徴するスタイルのひとつとなっています。



シャツインスタイルの特徴とコーディネート効果

シャツインスタイルの最大の特徴は、シルエットの引き締めと脚長効果です。トップスの裾をボトムスに入れることで、ウエストラインが明確になり、全体のバランスが整います。これにより、スタイルアップが期待でき、スマートな印象を演出することが可能です。

また、素材やシャツのボリュームによって、きちんと感を出したり、ゆるさを出したりといった調整もできる点が魅力です。ウエストをしっかりとインする「フルイン」や、一部だけをボトムスに入れる「ハーフイン」など、バリエーションも多く、着る人の好みやシーンに応じたアレンジができます。



現代ファッションにおけるシャツインスタイルの使われ方

現代のファッションシーンでは、シャツインスタイルは性別や年齢を問わず定番のスタイルとして定着しています。たとえば、オフィスカジュアルではブラウスをタイトスカートにインしてきちんと感を出す着こなしが一般的です。

一方で、ストリートファッションやナチュラル系ファッションでは、ボリュームのあるシャツをワイドパンツにゆるくインすることで、抜け感やこなれた雰囲気を演出するスタイルが人気を集めています。さらに、シャツインする位置やバランスの調整によって、同じ服でも違った印象を作り出せるため、スタイリングの自由度が非常に高い手法として支持されています。



まとめ

シャツインスタイルは、シルエットを引き締めたり、着こなしにきちんと感や遊び心を加えたりできる、汎用性の高いスタイリング技法です。古くはフォーマルな場での必須ルールとして存在していたこの着方は、現在ではファッションのアクセントやバランス調整として幅広く応用されるようになりました。今後も進化しながら、さまざまなスタイルで活用され続けるでしょう。

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