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アパレル業界におけるツインニットとは?

アパレル業界の分野におけるツインニット(ついんにっと、Twin Knit、Tricot jumel?)とは、同じ素材や色・デザインで作られたカーディガンとプルオーバーのセットのことを指します。主にレディースファッションで使われ、重ね着や単品での着用が可能なため、コーディネートの幅が広がる便利なアイテムです。1950年代のアメリカで流行し、上品で清潔感のあるイメージを持つことから、通勤服やお出かけ着として長年親しまれています。



ツインニットの歴史と由来

ツインニットという言葉は、英語の''twin''(双子)と''knit''(編み物)を組み合わせたもので、''双子のように揃ったニット''を意味します。その名の通り、カーディガンとプルオーバーの2つのアイテムがセットで作られており、まるでペアのような統一感を特徴としています。

ツインニットがファッションアイテムとして定着したのは1950年代のアメリカです。当時の映画女優やファッションアイコンたちが着用したことにより、上品でエレガントな印象が広まりました。特に、アイビーリーグ風のファッションやアメリカ東海岸のプレッピースタイルにおいては欠かせない定番アイテムとなりました。

日本では1970年代から1980年代にかけて、OL(オフィスレディ)ファッションとして人気を博しました。清潔感があり、きちんと感を演出できる点が、企業での制服代わりにもなるほど広く受け入れられた要因です。



ツインニットの特徴と着こなし

ツインニットの最大の魅力は、統一感のあるコーディネートが手軽に完成する点です。カーディガンとプルオーバーの両方が同一素材・色で作られているため、組み合わせに迷うことなく上品なスタイルが整います。

また、単品での着用も可能で、気温やシーンに応じて調整しやすい点も実用的です。例えば、オフィスではプルオーバーのみを着用し、冷房対策としてカーディガンを羽織るという使い方が一般的です。

素材はウール、コットン、アクリルなどが中心で、季節やブランドによって様々なバリエーションがあります。色はネイビーやベージュ、パステルカラーなどが定番で、派手すぎず上品な印象を与える配色が多く見られます。



現代におけるツインニットの活用

現代においても、ツインニットはクラシカルかつ機能的なアイテムとして、多くのブランドが展開しています。特に、トラッドやフェミニンスタイルを好む層を中心に支持されており、春秋の軽アウター代わりとしても重宝されています。

また、最近ではジェンダーレスファッションの広がりとともに、男性向けのセットニットやユニセックス仕様のアイテムも登場し、スタイリングの多様性が増しています。加えて、通勤服やセミフォーマルなシーンでの着用にも適しており、着回し力の高さが改めて注目されています。

さらに、サステナブル素材を用いた製品や、サイズ展開の幅広いブランドが増加することで、より多様なニーズに応えられるようになってきています。ニット特有の伸縮性や快適さを備えつつ、きちんと感のある着こなしが叶う点で、今なお根強い人気を誇るアイテムです。



まとめ

アパレル業界におけるツインニットとは、同素材・同色で作られたカーディガンとプルオーバーのセットを指し、1950年代のアメリカを起源とするクラシカルなファッションアイテムです。コーディネートの完成度が高く、着回しの自由度も高いため、長年にわたり世代を超えて愛されてきました。現代では多様化するファッションスタイルの中でも、その機能性と品の良さから再評価されています。

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