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アパレル業界におけるトングサンダルとは?

アパレル業界の分野におけるトングサンダル(とんぐさんだる、Thong Sandals、Sandales tongs)とは、足の親指と人差し指の間にストラップが入り込むY字型のデザインを特徴としたサンダルの一種で、軽快で開放的な履き心地が魅力です。古代の履物にルーツを持ちつつ、現代ではビーチサンダルからファッショナブルなレザーデザインまで多様なスタイルが展開され、リゾートや日常、ストリートでも愛用されています。



トングサンダルの語源と歴史的背景

トングサンダルという呼び名は、英語の“thong”に由来し、「細長い紐」や「ひも状のもの」を意味します。フランス語では“Sandales tongs”と表され、Y字型に交差するストラップ部分が特徴的です。日本では「ビーチサンダル」や「鼻緒サンダル」とも呼ばれることがあります。

起源は非常に古く、古代エジプトやローマ時代の履物にまでさかのぼることができます。特に日本では、江戸時代以前より使われていた「草履(ぞうり)」や「下駄(げた)」の構造がトングサンダルと非常に類似しており、民族的な履物の延長線上にあると見ることもできます。

20世紀中頃、特に1950年代のアメリカにおいて、トングサンダルは「flip-flop(フリップフロップ)」としてビーチウェアの定番として普及。その後、スポーツサンダルやファッションブランドが展開する高級素材を使用したデザインなど、多様なバリエーションが登場しました。



トングサンダルの構造と種類

トングサンダルの最大の特徴は、足の親指と人差し指の間に挟むようにしてストラップが設置されている点です。この構造により、足に自然とフィットしやすく、足裏の自由度も高いため、軽快な歩行感覚が得られます。

素材や用途により種類は多岐にわたり、代表的なものとしては以下が挙げられます。

  • ラバー素材で作られた「ビーチサンダル」タイプ
  • 本革やフェイクレザーを使用した「レザーサンダル」タイプ
  • クッション性を備えた「リカバリーサンダル」タイプ
  • ソールに厚みを持たせた「プラットフォーム」タイプ

デザイン性が向上したことにより、カジュアルだけでなくモードやリゾートスタイルでも幅広く用いられるようになっています。



現代ファッションにおけるトングサンダルの活用

現代のアパレル業界では、トングサンダルは「リラックス感」や「抜け感」を演出するファッションアイテムとして注目されています。特に夏場のコーディネートにおいては、ショーツやワンピース、ワイドパンツとの相性が良く、ストリートスタイルやリゾートスタイルにも取り入れられています。

また、ハイブランドによる洗練されたデザインのトングサンダルも登場しており、ファッション性と機能性を両立したアイテムとして評価されています。例えば、厚底ソールやメタリック素材、装飾を加えたトングサンダルは、サンダルのイメージを一新し、都会的な着こなしにも適応しています。

さらに、ユニセックスなデザインが多く展開されており、ジェンダーレスなスタイルやサステナブルな消費の広がりとも親和性が高い点も、近年の注目理由の一つです。



まとめ

アパレル業界におけるトングサンダルとは、親指と人差し指の間を通すY字型ストラップが特徴のサンダルであり、古代の履物に起源を持ちながらも現代的な進化を遂げたアイテムです。用途や素材に応じて多彩なバリエーションがあり、夏のカジュアルスタイルから洗練されたモードスタイルまで幅広く活用される、実用性とデザイン性を兼ね備えた定番シューズです。

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