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アパレル業界におけるトリコロールカラーとは?

アパレル業界の分野におけるトリコロールカラー(とりころーるからー、Tricolor Color、Couleur tricolore)とは、3つの色を組み合わせた配色スタイルのことを指し、特に青・白・赤の組み合わせが代表的です。これはフランス国旗に由来するもので、フランス的なエスプリやマリンスタイル、クラシックなヨーロピアンファッションの象徴として、服飾やアクセサリー、ブランドロゴなど幅広い分野で使用されています。



トリコロールカラーの語源と歴史的背景

トリコロールカラーは、フランス語の“tricolore”(3色の)に由来し、青・白・赤の3色で構成されるフランス国旗の配色から派生した言葉です。英語でも“tricolor”と表記され、主に国旗や象徴的な色使いに用いられます。

この配色が象徴的になったのは、フランス革命期(18世紀末)に国旗として定められたことがきっかけです。青は自由、白は平等、赤は博愛を意味し、革命精神と国民の統一を象徴するカラーとして世界的に認知されるようになりました。その後、政治や文化、ファッションの領域においても“トリコロール”という言葉は使われ、特にフランス製品やスタイルを連想させるものとして定着しました。



トリコロールカラーの特徴とアパレルにおける表現

アパレル業界におけるトリコロールカラーは、色彩理論の観点からもバランスの取れた配色とされ、視覚的に安定感と洗練された印象を与えます。特に青・白・赤の組み合わせは、清潔感と活力、そして少しの遊び心を演出するため、カジュアルウェアからフォーマルな場面まで幅広く対応できるカラーリングです。

マリンスタイルに代表されるボーダー柄のカットソーや、ネイビーのジャケットに白のパンツ、赤のアクセントを添えたスタイルなどがよく見られ、フレンチシックな装いとして多くのブランドが取り入れています。また、バッグやスニーカーなど小物に取り入れることで、全体のコーディネートにアクセントを加えるテクニックとしても活用されています。

なお、色の組み合わせ自体は青・白・赤に限らず、3色構成であれば「トリコロール」と称することもあり、近年ではブランド独自のトリコロール配色も登場しています。



現代ファッションにおけるトリコロールカラーの活用

今日のファッションシーンにおいて、トリコロールカラーは「アイコニックな配色」として広く用いられています。特にフランス発祥のブランドや、クラシックなヨーロッパ系ブランドがこの配色をロゴやタグ、パッケージに使用することが多く、その結果、消費者に“品質と伝統”というイメージを与えることにもつながっています。

また、オリンピックや国際的なイベントで各国の国旗をモチーフとしたアイテムが登場する際にも、トリコロール配色が頻繁に登場します。視覚的に印象強く、認識しやすいという点が、トレンドに左右されにくい理由の一つでもあります。

さらに、ユニセックスで使いやすいカラーリングとして、年齢・性別を問わず人気が高く、シーズンを問わずコーディネートに取り入れられる点も評価されています。



まとめ

アパレル業界におけるトリコロールカラーとは、主に青・白・赤の3色で構成された配色スタイルであり、フランス国旗に由来する象徴的なカラーリングです。歴史的背景と文化的意味を持ちながら、現代ファッションにおいてもアイデンティティの一部として多用され、スタイルに品格やアクセントを加える要素として重宝されています。

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