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アパレル業界におけるニーハイブーツとは?

アパレル業界の分野におけるニーハイブーツ(にーはいぶーつ、Knee-High Boots、Bottes montantes)とは、膝(knee)まで覆う丈の長いブーツのことで、防寒性や脚長効果に優れているだけでなく、フェミニンかつスタイリッシュな印象を与えるファッションアイテムです。素材はレザーやスエード、ストレッチ素材など多岐にわたり、ヒールの有無やシルエットも様々です。秋冬のスタイリングにおいては特に重宝されており、ミニスカートやショートパンツとの組み合わせで脚を美しく見せるコーディネートが人気です。機能性とファッション性を兼ね備えたこのブーツは、時代とともに形を変えつつ、定番アイテムとして根強い支持を集めています。



ニーハイブーツの語源と歴史的背景

ニーハイブーツという名称は、英語の“knee-high”(膝までの高さ)と“boots”(ブーツ)を組み合わせた言葉で、フランス語では“bottes montantes”(高く登るブーツ)と呼ばれます。その語源が示す通り、膝まで覆うことによる防護性・防寒性を目的に誕生しました。

その起源は中世ヨーロッパの騎士が履いていた防具的なブーツにさかのぼり、特に17世紀の乗馬用ブーツに類似したデザインが原型とされています。近代に入ると、軍用や作業用としての実用性を持ちつつ、1960年代のモードファッションにおいて女性用アイテムとして進化し、特にミニスカートとの相性からファッションアイコンとして確立されました。



ニーハイブーツの特徴とスタイル展開

ニーハイブーツは、一般的に膝にかかるかそれを超える丈のブーツで、足元にボリューム感を出すことで、脚全体を引き締めて見せる効果が期待できます。また、防寒性が高いため秋冬のアウターと合わせやすく、寒冷地においても人気があります。

スタイルには、フィット感のあるストレッチ素材で脚にぴったり沿うタイプや、ゆったりとしたシルエットのルーズタイプ、ヒールの有無やトウの形状によっても印象が大きく変わります。フェミニン、エレガント、セクシー、カジュアルといった幅広い印象を演出することができるため、スタイリングの幅も広がります。

近年ではフラットヒールタイプや厚底ソールのデザインも登場し、実用性とファッション性のバランスが取れたアイテムとして若年層を中心に人気を博しています。



現代ファッションにおけるニーハイブーツの使われ方

現代のアパレル業界では、ニーハイブーツは秋冬の定番アイテムとして、さまざまなテイストのブランドからリリースされています。特にショート丈のボトムスとの相性が良く、脚長効果やスタイルアップを狙ったコーディネートで多く活用されています。

また、レギンスやスキニーパンツと合わせてブーツインスタイルにすることで、防寒と美脚を両立したモードな印象を与えることができます。さらに、ロングコートやオーバーサイズのトップスとのバランスも良く、トレンドのレイヤードスタイルにもマッチします。

デザイナーズブランドではラグジュアリーな装飾やレザーの質感にこだわったモデルが展開されており、一方でファストファッションでも手頃な価格で手に入るため、世代を問わず広く浸透しています。



まとめ

アパレル業界におけるニーハイブーツとは、膝丈までを覆う長さのブーツであり、防寒性と脚長効果を兼ね備えたアイテムです。中世の実用性にルーツを持ちながら、現代ではファッション性に富んだスタイルとして多様なコーディネートに取り入れられています。シーズン性や素材の選び方によって幅広い表情を見せるこのブーツは、今後も定番として多くのファッションシーンで活躍し続けることでしょう。

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