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アパレル業界におけるネイビースーツとは?

アパレル業界の分野におけるネイビースーツ(ねいびーすーつ、Navy Suit、Costume bleu marine)とは、深い青色(ネイビー)で仕立てられたスーツのことを指し、ビジネスからフォーマル、カジュアルまで幅広く活用されるスタンダードなスーツスタイルです。ネイビーは清潔感や誠実さを演出する色とされ、面接や商談など信頼感が求められる場面でも高く評価されています。また、他のアイテムとのコーディネートがしやすく、汎用性に富んだカラーであることから、ファッション性と実用性の両面で非常に重宝されており、世界中で愛用され続けています。



ネイビースーツの語源と歴史的背景

ネイビースーツの名称は、19世紀初頭にイギリス海軍(Royal Navy)の制服に用いられた深い青色、“ネイビーブルー(navy blue)”に由来します。当時の軍服の中でも特に格式高く、礼装としても着用されていたことから、ネイビーカラーは品格や信頼の象徴とされるようになりました。

その後、スーツ文化が発展する20世紀初頭には、ネイビーの色味がビジネススーツにも広まり、特にアメリカでは「パワースーツ」としての地位を確立。日本でも高度経済成長期以降、リクルートスーツの定番色として定着し、現代では多くの企業人にとって欠かせないスタイルとなっています。



ネイビースーツの特徴とバリエーション

ネイビースーツは、黒に比べて柔らかく、明るすぎない落ち着いた印象を与えるため、フォーマル性と親しみやすさのバランスに優れています。シャープさと温かみを兼ね備えたネイビーカラーは、年齢や性別を問わず幅広い層に支持されています。

また、柄や生地の違いによって多様な表情を見せることが可能で、無地のクラシックなタイプから、ストライプ柄、チェック柄といったモダンなアレンジまで豊富に存在します。素材もウール、ポリエステル混紡、リネンなど多岐にわたり、シーズンやTPOに合わせて選ぶことができます。



現代ファッションにおけるネイビースーツの使われ方

現代のアパレル業界では、ネイビースーツはビジネスシーンに限らず、パーティーや式典などセミフォーマルな場面でも広く着用されています。特に、白シャツやネクタイとの組み合わせは最もスタンダードでありながらも、相手に安心感や信頼感を与える装いとして好印象を与えるスタイルです。

近年では、インナーにTシャツを合わせたり、スニーカーを組み合わせるといったカジュアルダウンの提案も多く、オン・オフ兼用のスマートなワードローブとして支持を集めています。また、ウィメンズ向けにもジャケット+スカートまたはパンツのネイビースーツスタイルがビジネスウェアとして浸透しており、ジェンダーレスな展開も進んでいます。



まとめ

アパレル業界におけるネイビースーツとは、信頼感と洗練された印象を兼ね備えた、最も汎用性の高いスーツスタイルの一つです。歴史的には海軍の制服から始まり、現在ではビジネス・フォーマル・カジュアルを問わず多様な場面で活用されています。シンプルながらも着る人の魅力を引き出すネイビースーツは、今後もファッションの基本アイテムとして、その地位を不動のものにし続けるでしょう。

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