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アパレル業界におけるネックリボンとは?

アパレル業界の分野におけるネックリボン(ねっくりぼん、Neck Ribbon、Ruban de cou)とは、首元に結ぶリボン状の装飾またはアクセントのことを指し、ブラウスやワンピース、ドレスなどのデザインに取り入れられることが多いディテールです。フェミニンな印象を与え、コーディネートの中で華やかさや上品さを演出するために用いられます。クラシカルな雰囲気からモード感のあるアレンジまで多様に活用されており、素材や結び方によって印象が変化する点も魅力のひとつです。



ネックリボンの語源と歴史的背景

ネックリボンは、英語の“neck”(首)と“ribbon”(リボン)を組み合わせた表現で、首元に装着される装飾リボンを意味します。フランス語では“ruban de cou”と呼ばれ、首周りに優雅なアクセントを加えるためのリボンとして、古くから装飾文化の中で親しまれてきました。

歴史的には、17?18世紀のヨーロッパ貴族の衣装に見られる“クラバット(cravat)”や“ジャボ(jabot)”などがルーツとされ、これらは首元を装飾するための布やレースで、男女問わず使用されていました。19世紀以降は女性のブラウスにリボンがデザインされるようになり、20世紀には“ボウタイブラウス”として広く認知されるようになります。特に1970?1980年代のキャリアファッションでは、フォーマルさと女性らしさを両立するアイテムとして定着しました。



ネックリボンの種類とスタイルへの影響

ネックリボンは、デザインや素材、結び方によってさまざまな印象を演出することができます。代表的なスタイルとして、大ぶりで華やかなボウタイタイプや、細リボンでクラシックに仕上げたシンプルタイプなどがあります。

素材にはシルクやサテン、シフォン、オーガンジーなど柔らかく光沢のあるものが多く用いられ、女性らしさやエレガンスを強調します。また、ニットやコットン素材のカジュアルなリボンも存在し、日常的なコーディネートにも取り入れやすくなっています。ネックリボンはスタンドカラーやラウンドネックのトップスとの相性が良く、ジャケットのインナーとしても品のあるスタイリングが可能です。



現代ファッションにおけるネックリボンの使われ方

今日のアパレル業界では、ネックリボンはフォーマルからカジュアルまで幅広いジャンルで活用されており、特にオフィスカジュアルやセレモニースタイルにおいては定番のディテールとなっています。

リボン自体が取り外し可能なデザインも増えており、着回しやアレンジのしやすさも魅力です。また、ブランドによってはプリント柄を施したものや、ユニークな素材を使った個性的なアイテムも登場しており、トレンドとしても再注目されています。ジェンダーレスな視点からも、男性向けファッションにアレンジされたネックリボンが展開される例もあり、多様化が進んでいます。



まとめ

アパレル業界におけるネックリボンとは、首元に結ぶリボン状の装飾であり、ファッションに優雅さや女性らしさ、またはクラシックな印象を加える重要なディテールです。歴史的背景を持ちながらも、現代においては素材やスタイリングの幅が広がり、多様なシーンで活躍するアクセントアイテムとして今後も注目されていくことでしょう。

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