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アパレル業界におけるノンワイヤーブラとは?

アパレル業界の分野におけるノンワイヤーブラ(のんわいやーぶら、Non-Wire Bra、Soutien-gorge sans armature)とは、従来のブラジャーに内蔵されているワイヤーを使用せず、快適な着用感と自然なバストラインを実現した下着を指します。ソフトな素材と立体構造でバストをやさしく包み込み、圧迫感や痛みが少ない点が特長です。リラックス重視のライフスタイルの広がりや、身体への負担を軽減する機能性が支持され、幅広い年齢層に浸透しています。



ノンワイヤーブラの語源と誕生の背景

ノンワイヤーブラは、英語の “non-wire”(ワイヤーなし)と “bra”(ブラジャー)の組み合わせに由来し、フランス語では “soutien-gorge sans armature” と呼ばれます。このタイプのブラは、体への負担を軽減しながらも必要なサポート力を保つことを目的に開発されました。

歴史的には、ブラジャーの登場自体は20世紀初頭にさかのぼり、ワイヤー入りの構造が定番となったのは1950年代以降です。しかし、1980年代頃からより自然体を求めるニーズが高まり、締め付けを抑えた下着が注目されるようになります。特に2000年代以降、快適性・健康志向・フェミニズムの台頭とともに、ノンワイヤータイプは本格的に市場に浸透し始めました。



ノンワイヤーブラの構造と使用素材の特徴

ノンワイヤーブラの最大の特長は、金属製やプラスチック製のワイヤーが排除されている点にあります。これにより、肌への食い込みや圧迫感が少なく、長時間の着用でも疲れにくい構造となっています。

使用される素材は、コットンやモダール、テンセルなどの柔らかく通気性の良い天然素材から、ストレッチ性に優れたナイロンやポリウレタンの混紡素材まで多岐にわたります。また、立体裁断やパッド付き設計などにより、バストの形を美しく保ちつつも締め付けない仕様となっており、日常使いからナイトブラとしての活用にも適しています。



現代のファッションとノンワイヤーブラの関係性

現代のアパレルシーンでは、ノンワイヤーブラは機能性インナーとしてだけでなく、ファッション性を兼ね備えたアイテムとしての地位も確立しています。レースやサテンなどの装飾性を加えたデザインや、スポーティなカットソータイプなど、多様なスタイルが展開されています。

また、リモートワークや在宅勤務が増加した影響もあり、「ラクで美しい」を両立するアイテムとして需要が拡大。ジェンダーレス志向や年齢にとらわれないボディポジティブの流れも後押しし、性別や世代を問わず快適性を重視する選択肢の一つとして注目されています。



まとめ

アパレル業界におけるノンワイヤーブラとは、締め付けや痛みを感じにくい構造と、自然な着心地を実現したブラジャーの一種です。日々の快適さを追求する消費者ニーズの中で、単なるインナーを超えて、ライフスタイルや価値観に寄り添う存在となっています。今後も、機能性と美しさを両立したノンワイヤーブラは、重要なカテゴリーとして定着していくことでしょう。

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