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アパレル業界におけるハイゲージニットとは?

アパレル業界の分野におけるハイゲージニット(はいげーじにっと、High Gauge Knit、Maille ? jauge fine)とは、編み機の針密度が高く、目が細かく整ったニット素材を指します。一般的にゲージ(gauge)数が12ゲージ以上のものを「ハイゲージ」と呼び、薄手で上品な質感が特徴です。フォーマルからカジュアルまで幅広く用いられ、ビジネスニットやカットソーなどに多く採用されています。

ハイゲージニットの定義と特徴

ハイゲージニットは、ニット製品において用いられる用語で、「ゲージ」とは1インチ(約2.54cm)あたりの編み針の本数を表す単位です。数字が高いほど針の密度が高くなり、それにより糸が細かく密に編まれた滑らかな仕上がりになります。通常、12ゲージ以上のものがハイゲージに分類され、14ゲージや18ゲージなども存在します。

このような高密度の編みは、薄手で軽やか、かつ表面が滑らかで上質感があるため、Tシャツ代わりに着られるプルオーバーや、ドレスコードを意識したビジネスカジュアル向けのアイテムに適しています。

歴史と語源

「ハイゲージ」という言葉自体は編み機の規格から派生したもので、産業用編み機が精密化する過程で登場しました。もともとニットウェアはローゲージ(低密度)のざっくりした編みが主流でしたが、20世紀後半以降の技術進化により高密度で洗練された編みが可能となり、ファッションの幅が大きく広がったのです。

この背景には、イタリアやイギリスなどの老舗ニットブランドの技術革新があり、クラシックなニット製品をよりエレガントに進化させる目的でハイゲージの技法が普及しました。

現在の使われ方と市場展開

現在では、ハイゲージニットはメンズ・レディース問わず幅広く使用されています。春夏の薄手ニットやインナー、ビジネスシーンでも使えるカーディガンやニットポロなどに頻出し、クリーンで上品な印象を与えることから高い需要があります。

また、ウールやコットンに加えてシルクやテンセルなど、上質な素材と組み合わせることでさらなる高級感を持たせた製品も登場しています。シワになりにくく、保形性もあることから、出張用や日常のビジネスカジュアルアイテムとしても人気です。

ローゲージとの違いと選び方

ハイゲージに対してローゲージニット(Low Gauge Knit)は、編み目が大きく、ざっくりとした印象のアイテムになります。ローゲージは秋冬の厚手ニットとして人気がありますが、ハイゲージはシーズンを問わず着回せる軽快さと端正さが魅力です。

そのため、着用シーンや季節に応じて選ぶことで、快適さとファッション性のバランスをとることができます。

まとめ

ハイゲージニットとは、高密度に編まれた滑らかで上品なニット素材を指し、現代のアパレル業界ではフォーマルからカジュアルまで幅広く活用されています。技術革新と素材開発により進化を遂げたこのカテゴリは、日常的な着こなしに気品を添えるアイテムとして今後も注目され続けるでしょう。

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