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アパレル業界におけるハイライズパンツとは?

アパレル業界の分野におけるハイライズパンツ(はいらいずぱんつ、High-Rise Pants、Pantalon taille haute)とは、ウエストの位置が高く設定されたパンツのことで、一般的にはへそやそれ以上の位置までウエスト部分があるデザインを指します。脚長効果やスタイルアップ効果があり、トレンドの移り変わりの中でも再評価されることの多いアイテムです。クラシックからモード、カジュアルまで幅広く展開されており、時代を超えて愛されるファッションアイテムの一つです。



ハイライズパンツの語源と歴史的背景

ハイライズパンツは、英語で「高い位置にあるウエストラインのパンツ」を意味します。1960年代?70年代にかけて、ハイウエストデザインのパンツやデニムが女性の間でブームとなり、特にヒッピー文化やディスコファッションの中で注目を集めました。

1980年代にはボディコンシャスなスタイルが流行し、ハイライズデザインはウエストを絞ったシルエットで再びファッションの中心に返り咲きました。1990年代から2000年代初頭にはローライズが主流となったものの、2010年代後半から再びトレンドに復活し、今では多様なスタイルにおいて主流のひとつとして定着しています。



ハイライズパンツの特性とスタイル効果

ハイライズパンツの最大の魅力は、脚長効果とウエストマークによるスタイルアップ効果にあります。視覚的に腰の位置を高く見せることで、下半身のバランスを整え、全体のシルエットをスマートに演出することができます。

また、ウエスト位置が高いことでトップスをインしやすく、メリハリのあるコーディネートが可能になります。ボリュームのあるブラウスや短めのトップスとも相性が良く、カジュアルからエレガントなスタイルまで幅広く対応します。



現代におけるハイライズパンツの展開

近年では、ワイドパンツ、スキニーパンツ、デニム、スラックスなど、さまざまな素材やシルエットでハイライズパンツが展開されています。とくに、フェミニンとマスキュリンを両立させる現代的スタイルにおいては、ハイライズパンツの採用が顕著です。

ビジネスシーンではテーラードジャケットと合わせたフォーマルな装いに、休日にはカットソーやスニーカーといったカジュアルな要素をミックスしたリラクシングなスタイルにも適しています。シーンや年齢層を問わず活用できる点も、ハイライズパンツの人気を後押ししています。



ハイライズパンツとサステナブルファッション

また、持続可能なファッションが重視される現代において、トレンドに左右されにくく長く使えるアイテムとしても評価されています。ベーシックでありながらトレンド感を演出できるため、ミニマリストなワードローブにも最適な選択肢とされています。

多くのブランドが、オーガニックコットンやリサイクル素材を用いたハイライズパンツの製造を進めており、サステナブルでスタイリッシュな選択として今後も注目されるでしょう。



まとめ

アパレル業界におけるハイライズパンツとは、ウエストラインが高めに設定されたパンツであり、スタイルアップ効果や着回し力の高さから、時代を超えて愛されるアイテムです。多様なスタイルに対応し、サステナブルな観点からも再評価が進む中、今後もファッションの基本アイテムとして定着していくと考えられます。

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