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アパレル業界におけるハーフスリーブとは?

アパレル業界の分野におけるハーフスリーブ(はーふすりーぶ、Half Sleeve、Manche mi-longue)とは、袖丈が肩から肘の中間程度まであるトップスの袖のスタイルを指します。Tシャツやシャツ、ワンピースなどに多く見られ、季節を問わず取り入れやすいデザインとして広く親しまれています。動きやすさや風通しの良さを備えながら、露出度も抑えたバランスの取れた袖丈であり、カジュアルからフォーマルまで様々なスタイルに応用されています。



ハーフスリーブの語源と歴史的背景

ハーフスリーブという言葉は、英語の「Half(半分の)」と「Sleeve(袖)」から成る複合語で、袖の長さが「フルスリーブ(長袖)」と「ノースリーブ(袖なし)」の中間に位置することに由来します。

このスタイルは古くから存在しており、特に20世紀初頭の軍服や作業着においては、動きやすく暑さに対応するための実用的な袖丈として採用されていました。やがてスポーツウェアやTシャツにそのデザインが応用され、1960年代以降はカジュアルファッションの定番スタイルとして確立されました。



ハーフスリーブのデザインと機能

ハーフスリーブは、その絶妙な袖丈によって、通気性とカバー力の両立を実現しています。肘までは届かない長さで、肩や二の腕を程よく隠しながら、蒸れにくく動きやすいのが特徴です。

また、袖の形状や素材により印象が大きく変化する点も魅力のひとつです。ボックス型でワイドな袖はメンズライクな印象を、細身でタイトな袖はフェミニンな印象を演出しやすく、コーディネートの幅を広げるパーツとして重宝されています。

季節としては春夏を中心に着用されますが、ジャケットやカーディガンと合わせれば秋冬にも応用できるため、通年で活躍するスタイルです。



現在のファッションにおけるハーフスリーブ

現代のアパレル業界においては、ハーフスリーブはあらゆるジャンルで見られる定番スタイルとなっており、特にTシャツやポロシャツ、シャツワンピースなどで多用されています。

ストリートファッションやスポーツテイストでは、ビッグシルエットやドロップショルダーと組み合わせたデザインが人気を博しており、ゆるく快適でありながら洗練された印象を与えるアイテムとして支持を得ています。

また、ビジネスカジュアルやリゾートファッションにおいても、襟付きのシャツ型ハーフスリーブが取り入れられ、フォーマルとカジュアルのバランスを整える役割を果たしています。素材もコットンやリネン、ポリエステルなど様々で、着心地や見た目に応じた選択が可能です。



まとめ

アパレル業界におけるハーフスリーブとは、袖丈が肩から肘の中間程度にあるデザインであり、実用性と美観を両立させたスタイルです。長年にわたりカジュアルファッションの中心を担っており、シーンや季節を問わず応用できる点から、多くのブランドやデザイナーが定番として取り入れ続けている、汎用性の高い要素のひとつです。

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