ビジプリ > アパレル業界用語辞典 > 【プルパーカー】

アパレル業界におけるプルパーカーとは?

アパレル業界の分野におけるプルパーカー(ぷるぱーかー、Pullover Hoodie、Sweat ? capuche sans fermeture)は、前開きのジッパーやボタンがなく、頭からかぶって着るタイプのパーカーを指します。カジュアルウェアやストリートファッションの定番として広く親しまれており、防寒性と動きやすさを兼ね備えたアイテムです。特に10代から30代を中心に、ジェンダーレスなアイテムとしても支持されており、スポーツブランドからハイブランドまで幅広く展開されています。コーディネートの主役にも脇役にもなれるその汎用性の高さが、現代のファッションにおける魅力の一つです。

プルパーカーの定義と特徴

プルパーカーは、パーカー(フード付きスウェット)の一種で、ジッパーなどの前開き部分がない「かぶりタイプ」のデザインを指します。「プル」は「プルオーバー(Pullover)」の略で、「頭からかぶって着る衣類」を意味します。一般的にフロントには大きなカンガルーポケットが付き、リラックス感のあるシルエットが特徴です。

素材にはコットンやポリエステルなどのスウェット生地が使用され、柔らかく肌触りが良いことから、デイリーユースやルームウェアとしての快適性も備えています。また、フードが付いているため防寒性も高く、重ね着やレイヤードコーディネートにも適しています。

言葉の由来と歴史的背景

「パーカー(Parka)」は、もともと寒冷地で着用されたアウターウェアに由来し、イヌイットの衣服が語源とされます。20世紀初頭には軍用防寒具としても使用され、その後、スウェット素材とフードを組み合わせたパーカーが登場しました。中でも、前開きの「ジップパーカー」と区別される「プルパーカー」は、1930年代のアメリカで誕生したとされています。

当初は労働者や運動選手のための実用的な防寒着として広まりましたが、1970年代以降はヒップホップ文化やスケータースタイルの台頭とともに、若者文化の象徴的アイテムとして人気を集めました。日本でも1990年代のストリートファッションブームを経て、プルパーカーは定番アイテムとして定着しています。

現代のアパレルにおける活用と進化

今日のアパレル業界では、プルパーカーはカジュアルからモードまで多様なスタイルで展開されており、ブランドやデザイナーによる創意工夫が加えられています。プリントデザイン、刺繍、ロゴ、グラフィックアートなどが施されたプルパーカーは、コーディネートの主役となることもしばしばあります。

また、ジェンダーレスファッションの流れに沿って、ユニセックスなシルエットやサイズ展開が一般化しており、男女問わず着用できるアイテムとして人気が高まっています。近年では、サステナブル素材やオーガニックコットンを使用したエシカルなプルパーカーも登場し、ファッション性だけでなく環境配慮の視点からも注目されています。

まとめ

プルパーカーは、前開きのないかぶりタイプのパーカーで、カジュアルな装いの代表格として定着しています。快適な着心地と汎用性の高さから、日常のあらゆるシーンに適応し、時代の流れに合わせて素材やデザインのバリエーションも進化しています。今後もストリートからハイファッションまで幅広く活躍するアイテムであり続けることは間違いありません。

▶アパレル業界用語辞典TOPへ戻る

↑ページの上部へ戻る

ビジプリの印刷商品

ビジプリの関連サービス