ビジプリ > アパレル業界用語辞典 > 【プレッピー】

アパレル業界におけるプレッピーとは?

アパレル業界の分野におけるプレッピー(ぷれっぴー、Preppy、Pr?ppy)とは、アメリカの名門私立高校や大学、特にアイビーリーグ系の学生たちに由来する、上品かつトラディショナルなスタイルを指します。ブレザー、シャツ、チノパン、ローファーなどを基本アイテムとし、清潔感と育ちの良さを感じさせるファッションとして、長年にわたり愛され続けています。アメリカ発祥ながら、日本やヨーロッパでも独自の解釈で浸透し、クラシックとカジュアルの絶妙なバランスを持つスタイルとしてアパレル業界において定番化しています。

プレッピーの定義とスタイルの特徴

プレッピーとは、主にアメリカ北東部の名門予備校(プレパラトリースクール、略して“プレップスクール”)に通う生徒たちのライフスタイルや服装から生まれたファッションスタイルです。特徴的なアイテムとしては、ネイビーブレザー、オックスフォードシャツ、ニットベスト、チノパンツ、ローファー、チェック柄のスカートやストライプタイなどが挙げられます。

これらのアイテムは、トラディショナルなスタイルをベースに、知的さや品の良さ、爽やかさを演出することができるため、男女を問わず幅広い年代に支持されています。色合いもネイビー、ベージュ、ボルドー、ホワイトといった落ち着いたトーンが多く、派手さよりも端正な印象を重視するのがプレッピースタイルの基本です。

言葉の由来とファッション史における背景

「プレッピー(Preppy)」という言葉は、アメリカの上流階級の子弟が通う「Preparatory School(予備校)」に由来しています。1950年代から60年代のアイビーリーグの学生たちが着ていた服装が、後に「アイビースタイル」として注目され、その派生形としてより若年層向けのスタイルが「プレッピー」として確立されました。

1970年代後半から1980年代にかけては、アメリカのサブカルチャーとして広く認知され、1980年に発行された『The Official Preppy Handbook』という書籍が、プレッピーのライフスタイルや着こなしをユーモラスに紹介し、爆発的な流行のきっかけとなりました。このブームは日本にも波及し、1980年代から1990年代の日本のDCブランドブームの中で、知的で品のあるカジュアルスタイルとしてプレッピーが受け入れられるようになりました。

現代におけるプレッピースタイルの展開

現代のアパレル業界においても、プレッピースタイルは根強い人気を保っています。トレンドの変化に応じて、ルーズシルエットやストリートファッションとミックスされたネオプレッピー(新しいプレッピー)と呼ばれるスタイルも登場し、若者を中心に注目されています。

また、ユニセックスなアイテムが増えたことにより、ジェンダーレスで着こなせる上品カジュアルとして再評価されており、ファストファッションからハイブランドまで幅広い価格帯でプレッピー系のアイテムが展開されています。加えて、スクールライクな要素が制服風スタイルとも親和性が高く、ティーン層や学生ファッションの一部としても浸透しています。

まとめ

プレッピーは、アメリカの伝統的な教育文化に根差したスタイルであり、清潔感と上品さを兼ね備えたファッションとして世界中に影響を与えています。長い歴史と確固たる美学を持ちながら、時代に合わせた変化を受け入れ、現代でも多くの人々に愛されるスタイルとして、アパレル業界の中でも重要なポジションを占めています。

▶アパレル業界用語辞典TOPへ戻る

↑ページの上部へ戻る

ビジプリの印刷商品

ビジプリの関連サービス