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アパレル業界におけるマウンテンパーカーとは?

アパレル業界の分野におけるマウンテンパーカー(まうんてんぱーかー、Mountain Parka、Parka de montagne)とは、登山やアウトドア活動のために設計された機能的なアウターウェアを指します。防風性・防水性・通気性を兼ね備えた素材を使用し、フードや多機能ポケット、ドローコードなどの実用的なディテールが特徴です。近年ではその高い機能性と洗練されたデザインから、タウンユースやストリートファッションにも広く取り入れられており、アウトドアスタイルの定番アイテムとして定着しています。

マウンテンパーカーの定義と特徴

マウンテンパーカーとは、本来登山やトレッキングなどのアウトドアシーンを想定して作られたジャケットの一種で、防寒・防風・防水といった機能を持ち合わせたアウターです。軽量で動きやすい素材が使用され、フード付き、ジップアップ、ドローコードによるフィット調整、多機能ポケットの装備など、実用的な設計がなされています。

特徴的なのはその素材で、ゴアテックスなどの高機能素材を採用することで、通気性と防水性を両立しています。また、動きやすさを重視した立体裁断や耐久性のある縫製など、アウトドア環境に適した仕様が多数取り入れられています。

言葉の由来と歴史的背景

「マウンテンパーカー」という名称は、英語の「Mountain(山)」と「Parka(パーカ)」の組み合わせで、文字通り「山用のパーカ」を意味します。元々は登山家や探検家のために開発されたウェアで、1950?60年代にアメリカのアウトドアブランドを中心に商品化が進みました。

特に1960年代後半にアメリカで登場したアウトドアブランド「SIERRA DESIGNS(シエラデザインズ)」が展開した60/40クロス素材を使用したマウンテンパーカーは、耐久性と機能性を兼ね備えた画期的な製品として、アウトドア業界に大きな影響を与えました。その後、日本をはじめとする多くの国でアウトドアスタイルのファッションアイテムとしても注目を集めるようになりました。

現代の使われ方とスタイリング

現代においては、マウンテンパーカーは機能性とファッション性を兼ね備えたアイテムとして、タウンユースでも人気を博しています。特にストリートファッションやカジュアルスタイルとの親和性が高く、Tシャツやデニム、スニーカーとの相性も抜群です。

また、近年のアウトドアブームや「アスレジャー」「ゴープコア」などのトレンドの影響もあり、アウトドアブランドだけでなく、セレクトショップやハイブランドからも洗練されたデザインのマウンテンパーカーが多数リリースされています。カラーやシルエットも多様化しており、性別や年齢を問わず幅広い層に受け入れられています。

まとめ

マウンテンパーカーは、登山やアウトドア活動に最適な機能を持ちつつ、都市型ファッションとしても発展を遂げたアイテムです。その起源はアメリカのアウトドア文化にあり、歴史と技術の蓄積によって今日の多機能アウターへと進化してきました。今後も、季節を問わず活躍する定番アウターとして、アパレル業界での存在感はさらに高まると考えられます。

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