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アパレル業界におけるミックスコーデとは?

アパレル業界の分野におけるミックスコーデ(みっくすこーで、Mix Coordinate、Tenue mixte)とは、異なるテイストやジャンル、素材、カラーなどを意図的に組み合わせるスタイリング方法を指します。カジュアル×フォーマル、ストリート×フェミニンといった対照的な要素を組み合わせることで、個性やトレンド感を強調できる点が特徴です。既存のルールにとらわれない自由な発想が求められ、ファッションを楽しむ創造性を表現する手段として多くのブランドやスタイリストにも取り入れられています。

ミックスコーデの定義と特徴

ミックスコーデとは、異なるジャンルやスタイルを掛け合わせて構成されるコーディネート全般を意味します。たとえば、フェミニンなレースブラウスにミリタリーパンツを合わせたり、スウェットとテーラードジャケットを組み合わせたりするなど、一見相反する要素を取り入れることで、意外性とバランスを演出することが可能です。

また、異素材や異色の組み合わせ、季節感をあえて外すスタイルなど、コーディネートの自由度が高いのも特徴です。このような着こなしは、着る人の個性や価値観が反映されるため、アパレル業界においても表現の手段として広く認識されています。

言葉の由来と歴史的背景

ミックスコーデという言葉は、英語の「mix(混ぜる)」と「coordinate(調和させる)」の合成語であり、日本のファッションシーンにおいて1990年代後半から2000年代にかけて広まりました。特にストリートファッションや古着文化の台頭とともに、ルールにとらわれないスタイリングへの関心が高まり、「ミックス」という概念が一般化しました。

そのルーツは、1970年代?1980年代のロンドンやニューヨークのサブカルチャーにまでさかのぼることができます。パンクやグランジなどのムーブメントでは、既存のスタイルに反発する形で、自分たちの価値観を表現する手段として、異なる要素の組み合わせが重要な役割を果たしていました。

現代の使われ方とバリエーション

現在のアパレル業界では、ミックスコーデは日常的なスタイリング手法として定着しています。特にSNSの普及により、個々のファッションセンスを発信しやすくなったことで、「ミックスコーデ」の重要性はさらに高まっています。

具体例としては、スポーティーなスニーカーにクラシックなスーツを合わせた「スポーツミックス」、ドレスアイテムとダウンジャケットを掛け合わせた「ハイ×ロー」スタイルなどがあります。また、年代ミックス(ヴィンテージとモダンの融合)や国籍ミックス(和洋折衷)など、幅広いジャンルに応用されています。

このようなコーディネートは、独自性やトレンド感を際立たせることができ、スタイリストやインフルエンサーを中心に多用されています。また、ブランドのルックブックや広告ビジュアルにおいても、ミックスコーデは欠かせない表現手法となっています。

まとめ

ミックスコーデは、異なるスタイルを組み合わせることで生まれる個性的なコーディネート方法です。既存のファッションの枠を超えて、自由な発想で楽しむことができる点が最大の魅力であり、現代の多様化した価値観やライフスタイルにもマッチしています。アパレル業界においては、創造性と表現力を問われる重要なスタイリング手法として、今後も広く活用されていくでしょう。

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