アパレル業界におけるラテカラーとは?
アパレル業界の分野におけるラテカラー(らてからー、Latte Color、Couleur latte)とは、カフェラテのようなクリーミーなベージュ系・ミルクティー系の柔らかな中間色を指す用語です。ホワイトやアイボリー、サンドベージュ、キャメルに近い色調が特徴で、ナチュラルかつ洗練された印象を与えることからニュアンスカラーとして人気を集めています。シーズンレスに使える万能さと、フェミニンで穏やかな印象を与える効果があり、特にレディースファッションやライフスタイル系ブランドに多く取り入れられています。
ラテカラーの定義と特徴
ラテカラーとは、コーヒーとミルクを合わせたカフェラテの色味を模した、まろやかでくすみ感のあるベージュトーンの総称です。具体的には、アイボリー、エクリュ、サンド、ライトキャメル、ミルクブラウンなどが含まれます。この色味は視覚的に柔らかく、肌なじみが良いため誰でも取り入れやすいという利点があります。
また、ラテカラーはモノトーンよりも温かみや親しみやすさを与えることができるため、優しげで穏やかなムードを作り出したい際に非常に効果的です。特にフェミニンやナチュラル、エレガントといったスタイルと相性が良く、他のニュアンスカラーとも自然に調和しやすいのも魅力です。
言葉の由来と歴史的背景
ラテカラーという名称は、飲料の「カフェラテ(Caff? Latte)」に由来しています。イタリア語で「ラテ」は牛乳を意味し、コーヒーにミルクを加えた色味が、自然な中間色としてファッションやインテリアで用いられるようになりました。
この用語が広く認知され始めたのは、2010年代後半のニュアンスカラー・ブームからです。くすみがかったカラーやトーンオントーンのコーディネートが人気となり、その中でまろやかさと上品さを兼ね備えたラテカラーが注目されるようになりました。特にSNSやファッション誌での露出を通じて、トレンドカラーとして一般層に定着していきました。
現代の使われ方とバリエーション
現代のアパレル業界では、ラテカラーはベーシックでありながら旬な印象を演出できる色として、幅広いカテゴリで活用されています。たとえば、ラテカラーのニット、シャツ、ワイドパンツ、セットアップなどは、オフィスカジュアルやデイリーウェアとして高い人気を誇ります。
また、インナーやアウターだけでなく、バッグやシューズ、帽子、マフラーなどの小物類にも頻繁に使用され、全体のコーディネートに調和をもたらす役割を果たします。カラーコーディネートの面でも、ホワイト系やブラウン系、ブルーグレーやカーキとの組み合わせが美しく、トーンを揃えたスタイリングがしやすいという利点があります。
一方、近年ではメンズファッションでもラテカラーが取り入れられるようになり、ジェンダーレスなアイテム展開の中で柔らかさや落ち着きを加えるカラーとして注目を集めています。また、インスタグラムなどのSNS上では、「#ラテカラーコーデ」などのタグが多数投稿され、ビジュアルとしての人気も高まっています。
まとめ
ラテカラーは、柔らかくナチュラルな印象を与える中間色の一種として、アパレル業界において幅広い支持を集めています。その由来はカフェラテにあり、温かみと上品さを兼ね備えた色合いが、トレンドとベーシックの中間を担う存在として活躍しています。今後も性別やシーズンを問わず、優しいムードとファッション性を兼ね備えたカラーとして、多様なスタイリングで採用されていくことでしょう。