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アパレル業界におけるルミナスカラーとは?

アパレル業界の分野におけるルミナスカラー(るみなすからー、Luminous Color、Couleur lumineuse)とは、明るく鮮やかで、視認性の高い輝きのある色調を指します。一般にネオンカラーや蛍光色など、目を引く色彩がこれに該当し、スポーツウェアやストリートファッション、アクセントカラーとして幅広く活用されます。光を受けて発光したような印象を与える色合いは、未来感やエネルギッシュなイメージを演出するのに適しており、視覚的なインパクトが強いことが特徴です。

ルミナスカラーの定義と特徴

ルミナスカラーとは、極めて明度・彩度が高く、目を引く色調を持つカラーリングであり、ネオンイエロー、フラッシュピンク、エレクトリックブルーなどが代表的な例として挙げられます。視認性が高く、光を放つような効果があり、特に動きのある場面や暗所での着用時にその効果を発揮します。

ファッションアイテムとしては、トップス、ボトムス、アウター、バッグ、小物など幅広い分野で使われており、アクセントカラーとして用いることで全体のスタイリングに緊張感や現代的な雰囲気を加えることができます。また、スポーツやアウトドアウェアでは安全性を高める目的で採用されることもあります。

言葉の由来と歴史的背景

ルミナスは、ラテン語の「lumen(光)」を語源とし、「光を放つ」「輝く」という意味の英語「luminous」に由来しています。ファッションの文脈においては、1980年代のネオンカラー・ブームが起点となり、クラブカルチャーやエアロビクスファッションと共に一気に広まりました。

その後、2000年代初頭にかけてストリートファッションやスポーツミックススタイルの中で再評価され、さらに2020年代に入ると、サイバーパンク的な近未来感を持つルックや、ジェンダーレスで大胆な色づかいを楽しむZ世代の間で新たなブームを迎えています。

現代の使われ方とバリエーション

現在のルミナスカラーは、単に奇抜な色というだけでなく、洗練されたカラーコーディネートの一部として取り入れられることが増えています。例えば、ベーシックなモノトーンコーデに一点だけルミナスカラーのバッグやシューズを合わせるスタイルが定番化しています。

また、機能性ファッションとの相性も高く、ランニングウェアや自転車用ジャケットなどでは、視認性を高める目的で積極的に取り入れられています。加えて、テックウェアやフェスファッションのようなエンターテインメント性の強い分野では、光の演出と連動した衣装として使用されるケースも増えています。

サステナブルな観点では、再生素材や環境配慮型染色技術と組み合わせたルミナスカラー展開も試みられており、従来の「派手さ」だけではない新たな価値観と融合した提案がなされています。

まとめ

ルミナスカラーは、光のように明るく輝く色合いで、ファッションにインパクトやエネルギーをもたらすカラー表現です。視覚的な強さだけでなく、安全性や未来感、アクセントとしての機能性を兼ね備え、時代に応じた多様な使われ方をしています。今後もテクノロジーや文化との連動によって、その可能性はさらに広がると考えられます。

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