ビジプリ > アパレル業界用語辞典 > 【ルームシューズ】

アパレル業界におけるルームシューズとは?

アパレル業界の分野におけるルームシューズ(るーむしゅーず、Room Shoes、Chaussons d'int?rieur)とは、室内で履くことを目的とした履物を指します。スリッパと似た性質を持ちつつも、デザイン性や素材のバリエーションが豊富で、ファッションアイテムの一部としても認識されています。保温性・クッション性などの実用性とともに、インテリアとの調和や季節感を演出する要素として重要視され、ライフスタイル提案型のブランドを中心に展開されています。

ルームシューズの定義と特徴

ルームシューズとは、自宅やホテル、オフィスなどの室内空間で履くことを目的に作られた履物であり、リラックスした時間を快適に過ごすために使用されます。一般的なスリッパと異なり、つま先まで覆うタイプソフトなインソールを備えたものが多く、デザインやカラー展開も多様です。

ルームシューズは、秋冬シーズンには保温性に優れたボア素材やフェルト素材、春夏には通気性のあるリネンやコットン素材など、季節に応じた素材選びがされるのが特徴です。また、滑りにくいソール設計や洗濯可能な仕様も多く、機能性と衛生面の両立が図られています。

言葉の由来と歴史的背景

ルームシューズという言葉は、「room(部屋)」と「shoes(靴)」を組み合わせた和製英語的な用語で、日本国内では「スリッパ」に代わる、よりファッショナブルで上質な室内履きとして普及しました。欧米では「slippers」や「indoor shoes」といった呼称が一般的であり、文化やライフスタイルの違いから、そのスタイルにもバリエーションがあります。

日本においては、昭和初期からスリッパ文化が定着していましたが、生活空間の多様化インテリア意識の高まりとともに、見た目や履き心地にこだわったルームシューズへのニーズが増加しました。特に2000年代以降、ライフスタイルブランドやアパレル系インテリアブランドが提案するルームシューズは、デザイン性と機能性の両立を図り、ギフトアイテムとしての人気も高まっています。

現代の使われ方とバリエーション

現代のルームシューズは、単なる室内履きとしての役割を超え、インテリアアイテムの一部として認識されています。ナチュラルな風合いを持つリネン地のものや、北欧調・和モダンデザインなど、住空間と調和するスタイルが多数展開されています。

また、男女兼用のデザインや、家族で揃えられるセットキッズ向けの小型サイズなども登場し、多様なニーズに応えるアイテムが揃っています。さらに、ワークスペースでの使用を想定したオフィス用ルームシューズや、旅行や出張に便利な折りたたみ式など、シーンに合わせた進化も見られます。

まとめ

ルームシューズは、快適な室内生活を支えるファッション性と機能性を兼ね備えたアイテムとして、現代のアパレル・インテリア業界において欠かせない存在となっています。そのルーツはスリッパ文化にありますが、素材や形、用途の多様化により、よりパーソナルでスタイリッシュな暮らしを提案するアイテムとして進化を遂げています。今後も、日常生活に寄り添うアイテムとしての役割を果たし続けることでしょう。

▶アパレル業界用語辞典TOPへ戻る

↑ページの上部へ戻る

ビジプリの印刷商品

ビジプリの関連サービス