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アパレル業界におけるレースアップブーツとは?

アパレル業界の分野におけるレースアップブーツ(れーすあっぷぶーつ、Lace-up Boots、Bottes ? lacets)とは、靴紐で足首から足の甲までをしっかりと固定するタイプのブーツの総称です。デザイン性と実用性を兼ね備え、ファッションだけでなく軍用、ワークウェアなど多方面で活躍してきました。近年では性別や年齢を問わず着用される定番のフットウェアとなり、クラシックな革製からカジュアルなキャンバス素材までバリエーションが豊富です。

レースアップブーツの特徴と定義

レースアップブーツとは、その名の通り「レース(靴紐)でアップ(締め上げる)」構造を持つブーツであり、足首やすね部分まで伸びるブーツの胴体部分にアイレット(穴)やフックが並び、そこにシューレース(靴紐)を通して足をしっかりとホールドする設計がされています。

足へのフィット感を調節しやすく、活動時の安定性や防寒性に優れているため、もともとは軍用や登山、作業用といった実用的な目的で開発されました。現在ではファッションアイテムとしても定着しており、特に秋冬シーズンにおいて人気の高いフットウェアです。

歴史と語源

レースアップブーツの原型は19世紀のヨーロッパに遡ります。当時、馬に乗るための乗馬用ブーツや、作業用の安全靴として開発されたものが起源とされます。第一次世界大戦中には軍用ブーツとして広く採用され、兵士たちの足元を守るために進化していきました。

その後、1920年代にはワークブーツとしての需要が高まり、アメリカでは「レッドウィング」や「チペワ」などのブランドが誕生し、レースアップ構造を取り入れた堅牢なブーツを生産。1970年代にはパンクやロックカルチャーと結びつき、「ドクターマーチン」などのレースアップブーツが若者の反骨精神を象徴するファッションとして浸透しました。

種類とスタイル

クラシックブーツ

伝統的なレザー素材を使用し、やや光沢のあるシンプルなデザインが特徴。スーツスタイルやトラッド系ファッションとも相性が良く、大人の品格を演出します。

ワークブーツ・ミリタリーブーツ

厚底で滑りにくく、耐久性の高いラバーソールを持つ実用性重視のスタイル。カジュアルなデニムスタイルやアウトドアファッションに適しています。

ファッションブーツ

ヒール付きや装飾デザインの多いタイプで、女性のコーディネートに取り入れられやすい。フェミニンとハードの絶妙なバランスを生み出し、スカートやワンピースとの相性も抜群です。

現在の使用例とコーディネート

現代のレースアップブーツは、シーズンレスで活用できる定番アイテムとして位置づけられています。特に秋冬にはタイツやレギンスとの組み合わせが定番で、アウターとのバランスをとるためにボリューム感のあるものが好まれます。

男女ともに人気が高く、メンズではミリタリースタイルやストリート系に、レディースではガーリースタイルの引き締め役としても活躍。最近ではサステナブル素材を用いたエコ仕様のモデルも登場しており、環境配慮とファッション性の両立が進んでいます。

今後の展望

レースアップブーツは、今後もその実用性とデザイン性の高さから、不動の人気を誇るアイテムであり続けるでしょう。特にジェンダーレスなトレンドの中で、性別にとらわれないシルエットとスタイリングの幅広さが評価されており、カジュアルからフォーマルまで、様々なコーディネートにマッチする進化が期待されます。

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