ビジプリ > アパレル業界用語辞典 > 【ロングカーディガン】

アパレル業界におけるロングカーディガンとは?

アパレル業界の分野におけるロングカーディガン(ろんぐかーでぃがん、Long Cardigan、Gilet long)とは、腰下から膝丈、あるいはそれ以上の長さを持つカーディガンのことを指します。軽やかに羽織れるデザインで、体型カバーや縦長効果に優れ、コーディネートに抜け感をプラスする定番アイテムです。季節の変わり目や冷房対策、レイヤードファッションなど多様な場面で重宝されており、ファッション性と実用性を兼ね備えています。

ロングカーディガンの基本的な特徴

ロングカーディガンは、その名の通り、通常のカーディガンよりも丈が長いアイテムで、腰よりも下、一般的には太ももから膝下、ロング丈の場合はふくらはぎや足首まで及ぶこともあります。素材は薄手のニットや綿、アクリル、ウールなどが主流で、春・秋・冬といった中間?寒冷シーズンに適した羽織りものとして人気を集めています。

デザインはボタン付き・なし、ベルト付き、スリット入り、フード付きなどさまざまで、カジュアルからフォーマルまで幅広いテイストに対応可能です。動きやすさと着回し力を兼ね備えており、オフィスカジュアル、通勤着、旅行コーデなど、さまざまなシーンにフィットします。

歴史と語源の背景

「カーディガン」という名称は、19世紀のイギリス軍のジェームズ・ブルデネル第7代カーディガン伯爵に由来します。彼がクリミア戦争で兵士に着用させた前開きのニットジャケットが元となり、カーディガンという言葉が定着しました。

ロングカーディガンがファッションアイテムとして広く認知されるようになったのは、1960?70年代のボヘミアンスタイルや1970年代後半のレイヤードブーム以降です。特に2000年代以降のカジュアルファッションの普及とともに、体型をさりげなく隠しつつ、縦ラインを強調するスタイルとして定番化しました。

現代の使われ方とスタイリング

ロングカーディガンは、その優れた汎用性から、オールシーズン活用できるアイテムとして重宝されています。春先や秋口には薄手のタイプを、冬にはウールやモヘアなど暖かみのある素材のものを選ぶことで、季節ごとのスタイリングが可能です。

特に人気なのは、スキニーパンツやタイトスカートと合わせて縦長ラインを強調するコーディネートや、ワイドパンツやマキシスカートと合わせたルーズなシルエットのレイヤードスタイルです。近年ではジェンダーレスファッションやリラクシングスタイルの影響で、男性向けのロングカーディガンも増えています。

代表的なブランドと展開

ファストファッションブランドからラグジュアリーブランドまで、さまざまなラインでロングカーディガンが展開されています。UNIQLOやGUなどでは実用性と価格のバランスが取れた製品が多く、通勤や日常使いに適しています。URBAN RESEARCHやnano・universeといったセレクトショップ系では、トレンドに沿ったデザイン性の高いモデルが多く登場しています。

また、CHANELやMAX MARA、Theoryなどのハイブランドでもロングカーディガンは定番アイテムとしてコレクションに登場し、洗練された大人の装いに取り入れられています

まとめ

ロングカーディガンは、スタイルアップと快適性を両立する万能アイテムとして、現代のアパレル業界で欠かせない存在です。その歴史はクラシックなカーディガンに由来しながらも、時代のトレンドやライフスタイルに合わせて進化を続けています。年齢・性別を問わず、誰もが取り入れやすいファッションの味方として、今後も長く愛されることでしょう。

▶アパレル業界用語辞典TOPへ戻る

↑ページの上部へ戻る

ビジプリの印刷商品

ビジプリの関連サービス