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アパレル業界におけるラバープリントとは?

アパレル業界の分野におけるラバープリント(らばーぷりんと、Rubber Print、Impression en caoutchouc)とは、ゴムのような柔軟性と厚みを持つインクを用いて布地に模様やロゴを印刷する技法です。主にTシャツやスウェットなどのカジュアルウェアに使用され、立体感と発色の良さが特徴です。表面にやや弾力のある質感を持ち、シルクスクリーン印刷の一種として、耐久性にも優れています。スポーツブランドやストリート系ファッションで広く用いられており、表現の幅広さとインパクトのあるデザイン効果が高く評価されています。

ラバープリントの定義と特徴

ラバープリントとは、合成ゴムを主成分とするインクを用いて、布地に柄や文字などをプリントする技法です。このインクは厚みがあり、立体的かつマットな質感を持っているため、通常の染料プリントとは異なる強い視覚的インパクトを持ちます。

ラバープリントの最大の特徴は、プリント面に弾力性があり、多少の伸縮に対応できる点にあります。これにより、動きの多い衣類でもひび割れにくく、長期的に美しさを保つことができます。また、プリントの色が布地の色に負けにくいため、発色が良く、鮮やかなデザイン表現が可能です。

言葉の由来と歴史的背景

「ラバー(Rubber)」とは英語で「ゴム」を意味し、プリント技法名の由来はインクに含まれるゴム成分によります。この技術は20世紀後半に開発され、アメリカを中心にカジュアルウェアやスポーツウェアへの応用が広がりました。

特に1980年代以降、ストリートカルチャーやスポーツブランドの台頭により、ロゴやスローガンを大胆にプリントする手法として一躍注目されました。これにより、衣類が単なる防寒・防暑の道具ではなく、自己表現やメッセージ性を持つファッションアイテムへと進化したのです。

現代の使われ方とバリエーション

現在、ラバープリントは、主にTシャツ、スウェットシャツ、パーカー、スポーツウェアなどで使用されています。特に、ブランドロゴやスローガン、グラフィックデザインを強調したい場面で多く選ばれます。

また、ラバープリントの技術も進化しており、現在ではフロッキー加工(起毛風仕上げ)や発泡プリント(インクを加熱して膨らませる)との組み合わせで、より立体感やテクスチャーのあるデザイン表現が可能になっています。

その一方で、熱に弱い・通気性に欠けるという欠点もあり、使用に適した素材や洗濯方法には注意が必要です。大量生産にも向いていることから、アパレルメーカーではコストパフォーマンスの高い表現方法として活用されています。

まとめ

ラバープリントは、立体的で弾力性のある仕上がりが特徴のプリント技法であり、カジュアルファッションやストリート系スタイルで欠かせない表現手段の一つです。視覚的な存在感と高い耐久性を持つため、今後も多くのブランドやデザイナーによって多様な形で活用され続けることでしょう。

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