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アパレル業界におけるラメプリントとは?

アパレル業界の分野におけるラメプリント(らめぷりんと、Lame Print、Impression lam?e)とは、光沢のある微細な金属片(ラメ)をプリント加工の一部として生地表面に定着させる技法を指します。華やかな輝きを持たせるために、Tシャツやワンピース、ドレスなどの装飾として広く用いられています。主に合成樹脂や顔料と混合された状態でスクリーンプリントや熱転写などに使用され、パーティーウェアからカジュアル衣料まで幅広く活用されています。

ラメプリントの定義と特徴

ラメプリントは、布地の上にラメ素材(きらきらした金属調の粉)を接着剤やインクとともにプリントする加飾技術の一種です。このプリント技法は、光を反射することで装飾性を高める効果があり、視覚的インパクトや高級感を演出します。

ラメの色にはゴールドやシルバーをはじめ、ピンクやブルーなど多様なバリエーションがあり、ベースのインク色と組み合わせることで表現の幅が広がります。また、プリント面は光に当たることできらめきが変化し、動きのあるデザインやアクセントとしても重宝されています。

言葉の由来と歴史的背景

「ラメ」はフランス語の “lam?” に由来し、もともとは金属糸を織り込んだ布地を意味します。この言葉が日本のファッション業界に入ってきたのは20世紀半ば以降で、当初は織物に使われていましたが、時代とともにプリント表現としても転用されるようになりました。

プリント技法としてのラメプリントは1970年代のグラマラスファッションブームとともに広まり、特にディスコやパーティーシーンでの需要が高まりました。その後、スポーツウェアや子ども服にも応用されるようになり、現在では幅広い世代とスタイルに取り入れられています。

現代の使われ方と加工バリエーション

現在、ラメプリントは、Tシャツ、スウェット、ドレス、バッグなど多岐にわたる製品に使用されており、装飾性と機能性のバランスを保ちながら応用されています。近年では、エコロジカルな素材や水性インクと組み合わせることで環境負荷を抑えたラメプリントも登場しています。

加工方法としては、スクリーンプリントにラメ粉末を混ぜて直接刷る方法や、あらかじめプリントされたラメフィルムを熱転写する方式などがあります。いずれの方法も洗濯耐久性や色落ちに配慮した処理が施されており、品質保持のための技術開発も進んでいます。

また、部分的にラメを施すことでデザインにメリハリをつける手法や、ラメとマットプリントを組み合わせたテクスチャー表現など、プリント技術の多様化により表現力が格段に向上しています。

まとめ

ラメプリントは、視覚的な華やかさと立体感を持たせるプリント技法であり、ファッション性の高いアパレル製品に広く活用されています。ラメの輝きが素材や色と融合することで生まれる独自の魅力は、現代のアパレルデザインにおいても重要な要素とされています。今後も技術革新と素材開発によって、より洗練されたラメプリントが登場し、表現の幅をさらに広げていくことが期待されます。

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