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アパレル業界におけるラメ混ニットとは?

アパレル業界の分野におけるラメ混ニット(らめこんにっと、Lame-blend Knit、Tricot m?lang? avec des fils lam?s)とは、金属的な光沢を持つラメ糸(Lame yarn)を他の糸に混ぜて編まれたニット素材を指します。主にポリエステルやアクリルなどのベースにラメ糸を織り交ぜることで、きらびやかで華やかな印象を演出します。ドレス、カーディガン、トップスなどのアイテムに使われ、フォーマルからカジュアルまで幅広いスタイルに適応するのが特徴です。繊細な光沢が特徴で、季節問わずデザイン性の高いアイテムとして多用されています。

ラメ混ニットの定義と特徴

ラメ混ニットは、金属的な光沢を持つラメ糸を、通常のニット用の糸(コットン、アクリル、ウールなど)に混ぜ込んで編んだニット素材のことを指します。この素材は光を反射して輝くような外観を持ち、視覚的に華やかさや高級感を与える効果があります。

ラメ糸はポリエステルやナイロンなどの合成繊維に金属蒸着フィルムをコーティングすることで作られ、細いリボン状に裁断されてニット用の糸に加工されます。この糸を混ぜて編むことで、通常のニットとは異なる質感と輝きを持つ生地が完成します。きらめき感の調整は、ラメ糸の配合比率や種類によって自在にコントロールできます。

言葉の由来と歴史的背景

「ラメ(Lame)」という語はフランス語の「lam?」に由来し、元々は金属箔で覆った糸を意味していました。中世ヨーロッパでは、金属糸を織り込んだ豪華な衣装が王侯貴族の間で流行しており、その名残が現代のラメ素材にも受け継がれています。

20世紀に入ると、合成繊維の発達により軽量かつ柔軟で扱いやすいラメ糸が開発され、日常着にも取り入れやすくなりました。特に1970年代以降のディスコブームや1980年代のグラムファッションにおいて、ラメ素材は華やかで未来的なスタイルの象徴として人気を集めました。その後もシーズンやトレンドに応じて多様な形で用いられています。

現代の使われ方とバリエーション

現在、ラメ混ニットデイリーウェアからパーティーシーンまで幅広く使用されています。特に秋冬のコレクションでは、ホリデーシーズンの装いとしてラメ混のカーディガンやセーターが多く登場します。微細なラメであれば日常使いにも適し、上品で洗練された印象を与えることができます。

色展開も多彩で、シルバー、ゴールド、ブロンズ系のラメが一般的ですが、トーン・オン・トーンの同色系ラメ糸を使うことで控えめな輝きを表現することも可能です。また、ラメの織り方によって全体に均一な光沢を出したり、特定のパターンや柄にだけラメを配置したりと、デザインの自由度も高くなっています。

一方で、肌へのチクチク感や引っかかりが懸念される場合もあり、快適性を高めるためには裏地や柔らかい糸との組み合わせが考慮されることが多いです。近年ではソフトラメやストレッチ性を加えた素材開発も進んでおり、より着心地に優れたラメ混ニットが登場しています。

まとめ

ラメ混ニットは、視覚的な華やかさと素材の柔軟性を両立させたアパレル素材であり、時代を超えて愛されるデザイン要素のひとつです。フォーマルからデイリーまで、さまざまな場面で活用されており、季節感やトレンドを取り入れやすい万能な素材として今後も注目され続けることでしょう。

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