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アパレル業界におけるラテカラーファッションとは?

アパレル業界の分野におけるラテカラーファッション(らてからーふぁっしょん、Latte Color Fashion、Mode couleur latte)とは、カフェラテのような淡くまろやかなベージュ、ブラウン、クリーム系の色調を中心に構成されたファッションスタイルを指します。ミルクやエスプレッソを思わせる色味は、肌なじみがよく落ち着いた印象を与えるため、ナチュラルで洗練されたコーディネートが可能です。近年ではSNS映えするトーンとして注目を集め、季節を問わず取り入れられるスタイルとして幅広い世代に人気があります。

ラテカラーファッションの特徴と美的感覚

ラテカラーファッションは、ベージュ系・ブラウン系・クリーム系・キャメル系などの淡く柔らかな色合いをベースとしたスタイルです。カフェラテやミルクティーのような色調から着想を得ており、色彩全体に統一感があり、落ち着きと温かみを兼ね備えた印象を演出します。

このカラーリングは、白やアイボリーといった明度の高い色との相性も良く、全身をワントーンでまとめたり、差し色にダークブラウンやブラックを入れることで洗練されたスタイリングが可能となります。特にフェミニン、ナチュラル、ミニマルといったテイストにマッチし、季節を問わず活用できるのが特徴です。

言葉の由来と歴史的背景

「ラテカラーファッション」という言葉は、近年SNSやファッションメディアを中心に登場した比較的新しい造語です。英語の「Latte」(カフェラテ)に由来し、その柔らかな色合いからイメージされたものです。仏語では「mode couleur latte(モード・クルール・ラテ)」とも表現されます。

もともとベージュ系やブラウン系のファッションは、フランスのエフォートレススタイルや北欧のミニマリズムにも通じるナチュラルで上品な色使いとして長年親しまれてきましたが、「ラテカラー」として明確にカテゴライズされるようになったのは、2010年代後半から2020年代にかけてのことです。

インスタグラムやPinterestなどで、統一感のある色彩美が好まれる傾向が強まる中、ラテカラーの持つ柔らかさとクリーンさが特に注目され、Z世代やミレニアル世代を中心に一つのスタイルとして確立されました。

現代における使われ方とバリエーション

現在、ラテカラーファッションは、レディースファッションを中心にワントーンコーディネートシンプルでまとまりのあるスタイルとして非常に人気があります。ブラウスやニット、パンツ、スカート、コートなどのアイテムにラテカラーが用いられ、柔らかくナチュラルな印象を演出します。

また、異素材ミックスもトレンドとなっており、ウール×シルク、コットン×レザーなど質感に変化をもたせながら同系色でコーディネートすることで、より立体的で洗練された装いを実現できます。

季節ごとのアプローチとしては、春夏にはリネンやシフォンなどの軽やかな素材と組み合わせて、秋冬にはニットやファー、ツイードなどで温かみを加えるスタイリングが好まれます。ユニセックス展開やメンズでもラテトーンのスウェットやセットアップが登場し、性別を問わないファッションの一端としても拡大しています。

まとめ

ラテカラーファッションは、自然体で洗練された印象を演出できるトレンドカラーのスタイルであり、SNS文化の影響とともに日常の装いとして広がりを見せています。控えめでありながら個性を感じさせるその美的バランスは、多様なライフスタイルや価値観に柔軟にフィットする現代的なファッションの一形態として、今後も定番化していくことが予想されます。

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