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アパレル業界におけるラメレースとは?

アパレル業界の分野におけるラメレース(らめれーす、Lame Lace、Dentelle lam?e)とは、金属糸やラメ糸を織り交ぜたレース素材のことで、通常のレースに煌めきや光沢を加える装飾的な素材として使用されます。主にドレスやブラウス、フォーマルウェア、ランジェリーなどに用いられ、視覚的な華やかさや高級感を演出します。ラメの輝きにより、繊細さとゴージャスさを併せ持った表現が可能となり、特別な場面での衣装やパーティーファッションに欠かせない要素として広く認知されています。

ラメレースの定義と特徴

ラメレースとは、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維にラメ糸(メタリックヤーン)を混ぜて織り上げたレース生地を指します。レースの持つ繊細で透け感のある構造に、金属糸やラメの煌めきを加えることで、装飾性と視覚的インパクトが強化された素材です。

この素材は、きらびやかで華やかな印象を与えるため、パーティードレスやブライダル、ステージ衣装、フォーマルシーンのブラウスやスカートに用いられることが多く、衣服全体に使われるだけでなく、袖口や襟、裾のアクセントとして部分的にも使用されます。

言葉の由来と歴史的背景

「ラメ(lame)」という言葉はフランス語で「金属薄片」や「箔」を意味し、ファッション分野では光沢のある金属風の糸や繊維を指します。これに「レース(lace)」が組み合わさり、「ラメレース」として日本語化されました。

ラメ糸自体の使用は20世紀初頭にヨーロッパの高級服地に始まり、特に1920?30年代のアール・デコ時代にゴージャスな装飾素材として重宝されました。その後、化学繊維技術の発展とともに、軽量で柔らかく、耐久性のあるラメ糸が登場し、レースと融合する形で1970年代以降に「ラメレース」が一般化しました。

現代の使われ方とバリエーション

現代のラメレースは、繊細で女性らしい印象を保ちつつ、輝きを加えることで洗練された雰囲気を演出するため、幅広いスタイルで活用されています。特に、クラシック、ロマンティック、エレガントといったデザインにおいて欠かせない素材のひとつとなっています。

色や柄、ラメの配分によっても印象が異なり、シルバーやゴールドのラメはフォーマル度が高く、パステルカラーに控えめなラメを合わせたレースはデイリーにも取り入れやすくなっています。また、ラメ糸が肌に触れてチクチクする感触を防ぐために、裏地を工夫したり、柔らかなラメ糸を採用するなどの配慮も進んでいます。

近年では、デジタルファッションやサステナブル素材との融合も見られ、ラメレースは単なる装飾ではなく、トレンド性と機能性を併せ持ったモダンな素材として再評価されています。

まとめ

ラメレースは、レースの繊細さに金属的な光沢を融合させた装飾的ファブリックであり、フォーマルウェアや特別な場面の装いに彩りを添える重要な素材です。時代とともに技術的な進化を遂げつつ、今後も多様な表現を支えるデザインパーツとして活躍が期待されます。

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