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アパレル業界におけるワイドシルエットとは?

アパレル業界の分野におけるラウンドシルエット(らうんどしるえっと、Round Silhouette、Silhouette ronde)とは、衣服の輪郭が丸みを帯びた形状を指し、特に肩や裾、全体のラインに曲線的な膨らみを持たせたデザインを特徴とします。代表的な例としては、コクーンコートやバルーンスカートなどが挙げられ、柔らかく女性的な印象を与えるため、ドレスやアウターウェアに多く採用されています。1947年にクリスチャン・ディオールが発表した「ニュールック」にも見られるように、ラウンドシルエットはファッション史において重要な役割を果たしてきました。

ラウンドシルエットの定義と特徴

ラウンドシルエットは、衣服の輪郭が丸みを帯びた形状を指し、特に肩や裾、全体のラインに曲線的な膨らみを持たせたデザインを特徴とします。このシルエットは、身体のラインを柔らかく包み込み、優雅で女性的な印象を与えるため、ドレスやアウターウェアに多く採用されています。

代表的なアイテムとしては、コクーンコートやバルーンスカートなどがあり、これらは着用者に柔らかく包み込むような印象を与えます。また、ラウンドシルエットは、動きに合わせてシルエットが変化しやすく、ボディラインを美しく見せる効果があるため、多くの世代に支持されています。

言葉の由来と歴史的背景

ラウンドシルエットの起源は、1947年にクリスチャン・ディオールが発表した「ニュールック」に遡ります。このコレクションでは、丸みを帯びた肩、絞られたウエスト、そして豊かなフレアスカートが特徴で、戦後のファッション界に新たな潮流をもたらしました。

この「ニュールック」は、戦時中の質素なスタイルから一転して、女性らしさと贅沢さを強調するデザインであり、世界中のファッションに多大な影響を与えました。その中でも、丸みを帯びたシルエットは、女性の美しさを引き立てる要素として注目され、以後のデザインにも多く取り入れられるようになりました。

現代の使われ方とバリエーション

現代のファッションにおいても、ラウンドシルエットは多様な形で取り入れられています。特に、オーバーサイズのコートやドレス、バルーンスカートなどに見られ、リラックスした雰囲気やエレガントな印象を演出するために用いられています。

また、素材やデザインの工夫により、カジュアルからフォーマルまで幅広いスタイルに対応できるのも特徴です。例えば、柔らかいウール素材を使用したコートは、冬の装いに温かみと優雅さを加える一方で、軽やかなシフォン素材のドレスは、春夏の装いに涼しげな印象を与えます。

さらに、近年ではジェンダーレスファッションの流行に伴い、男性向けのアイテムにもラウンドシルエットが取り入れられるようになり、ファッションの多様性を象徴するデザインとして注目されています。

まとめ

ラウンドシルエットは、丸みを帯びたデザインにより、柔らかく女性的な印象を与えるシルエットであり、1947年のクリスチャン・ディオールによる「ニュールック」以降、ファッション界において重要な位置を占めてきました。現代においても、その優雅さと多様性から、多くのデザイナーやブランドに採用され、様々なスタイルで展開されています。今後も、ファッションの進化とともに、ラウンドシルエットの魅力はさらに広がっていくことでしょう。

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