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アパレル業界におけるワンハンドルバッグとは?

アパレル業界の分野におけるワンハンドルバッグ(わんはんどるばっぐ、One Handle Bag、Sac ? une poign?e)とは、持ち手が1本だけ設けられたバッグの総称であり、ハンドバッグやショルダーバッグの一種です。シンプルで洗練されたデザインが特徴で、カジュアルからフォーマルまで幅広いコーディネートに対応できる汎用性があります。1920年代から欧米のレディスファッションで使われはじめ、今日では素材やフォルムの多様化によってユニセックスなアイテムとしても展開され、トレンドに左右されにくい定番的存在となっています。

ワンハンドルバッグの定義と特徴

ワンハンドルバッグは、1本のハンドル(持ち手)だけで持ち運ぶことができるバッグを指します。ハンドルは短く設計されており、手持ちまたは腕に掛けて使用することが一般的です。素材にはレザーや合皮、ナイロン、キャンバスなどが用いられ、用途やシーンに応じて選択が可能です。

構造上、バッグの開口部はジッパーやフラップ、マグネットボタンなどで開閉されることが多く、中身が見えにくく安全性が高いのも特徴です。また、デザインが左右対称でないことも多く、個性的で印象的なシルエットが多く見られます。

言葉の由来と歴史的背景

「ワンハンドルバッグ」は、英語の “One Handle Bag” に由来し、そのまま「持ち手が1本のバッグ」という意味です。20世紀初頭の欧米において、女性の社会進出とともに実用的なバッグのニーズが高まり、1920年代?1930年代にはすでにワンハンドル型のクラシックなバッグが登場していました。

特にフランスやイタリアなどヨーロッパの高級メゾンによって、レザーを用いた上質なワンハンドルバッグが多数生み出され、ハリウッド黄金期の女優たちによって支持されました。1950年代以降には、ハンドバッグ=エレガンスというイメージが確立され、ワンハンドルタイプはその象徴的存在となりました。

日本においては高度経済成長期以降に定着し、特に80年代~90年代のキャリアウーマン層を中心に人気を博しました。以降もファッションの流行に合わせて進化を遂げ、現在に至ります。

現代の使われ方とバリエーション

今日のアパレル業界では、ワンハンドルバッグクラシックとモダンを融合させたアイテムとして再評価されています。シンプルな構造でありながら、上質な素材・カッティング・ディテールによって個性を演出できるため、多くのブランドがシーズンごとに新作を発表しています。

また、ミニマル志向やジェンダーレスファッションの流れとも相性が良く、ユニセックスなモデルも増加傾向にあります。ビジネスユースにも適したレザーモデルや、ショッピング・レジャーに適した軽量素材のモデルなど、シーン別のラインナップも充実しています。

さらに、ハンドル部分が長めに設計されており、肩にかけることもできる2WAY仕様や、取り外し可能なショルダーストラップ付きの多機能タイプも存在します。カラーや装飾も多彩で、ワンポイントとしてコーディネートを引き締める役割を果たします。

まとめ

ワンハンドルバッグは、シンプルかつ実用的な構造に洗練された美しさを兼ね備えたバッグです。その歴史は長く、ファッションアイテムとして不変の価値を持ちながら、現代のニーズに合わせた多様な進化を続けています。トレンドや性別を問わず、幅広い層に愛される存在であり、今後もファッションシーンにおいて重要な役割を担い続けることでしょう。

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