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アパレル業界におけるワイドワンピースとは?

アパレル業界の分野におけるワイドワンピース(わいどわんぴーす、Wide One-piece、Robe ample)とは、身幅や裾幅が広めに設計されたワンピースを指します。身体のラインを拾いにくいゆとりのあるシルエットで、快適な着心地と動きやすさを備えており、ナチュラル志向やリラックス感のあるファッションスタイルで支持されています。トレンドとしても注目されており、レイヤードや小物使いでさまざまな表情を演出できるアイテムです。

ワイドワンピースの定義と特徴

ワイドワンピースとは、身頃にゆとりを持たせた、シルエットが広がるタイプのワンピースのことを指します。ストレートに落ちるIラインや、裾に向かって広がるAラインなどが基本形として展開されており、体型をカバーしながらも動きやすく、エフォートレスな印象を与えるのが特徴です。

また、ゆったりとした着用感は、締め付けが少なくリラックスした日常着として人気があり、特に春夏にはリネンやコットン素材、秋冬にはウールやニット素材で季節ごとの快適さを追求したデザインが多く見られます。サイドポケットやギャザー、タックなどのディテールで立体感を持たせたり、装飾性を加えたりするバリエーションも豊富です。

言葉の由来と歴史的背景

「ワイドワンピース」という用語は、「ワイド=広い」「ワンピース=一体型の服」という意味から成り立ちます。西洋のドレス文化から派生したワンピースは、20世紀初頭には女性の実用的な日常着として発展し、時代の流れとともにシルエットの変化を遂げてきました。

特に1960?70年代のボヘミアンスタイルやヒッピームーブメントにおいて、自由な発想によるゆったりとしたドレスが流行し、現在のワイドワンピースの原型に繋がります。また、1990年代以降はミニマル志向やリラックススタイルの台頭により、シンプルでありながら個性を感じさせるワイドシルエットが再評価されるようになりました。

現代の使われ方とバリエーション

現在のアパレルシーンにおいて、ワイドワンピースジェンダーレスなスタイルやタイムレスな着こなしを重視する層に広く支持されています。シルエットの自由度が高いため、ベルトやショルダーバッグ、レイヤードアイテムなどを組み合わせることで多様なスタイリングが可能です。

また、パジャマドレス風のデザインやエプロンワンピース、ティアードワンピースなど、カテゴリーを横断する形でのバリエーション展開も盛んです。カラーパレットや素材によっては、カジュアルからフォーマル、ナチュラルからモードまで幅広く対応できるため、1着でさまざまなシーンにマッチする万能なアイテムといえます。

さらに、サステナブルな観点からも評価されており、長く着用できるサイズフリーの設計や、洗濯耐性のある素材選び、環境配慮型の染色や生産工程を取り入れるブランドも増えています。

まとめ

ワイドワンピースは、ゆとりのあるシルエットで快適性と装飾性を兼ね備えた現代的なワンピースです。身体のラインを拾わず、リラックスした雰囲気を演出する一方、アレンジ次第で多様な表現が可能な点も魅力です。今後もファッションとライフスタイルの融合を反映するアイテムとして進化していくことでしょう。

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