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アパレル業界におけるワッフル編みとは?

アパレル業界の分野におけるワッフル編み(わっふるあみ、Waffle Knit、Maille gaufr?e)とは、生地表面に格子状の凹凸が生まれる編み方で、まるでワッフルの焼き目のような見た目が特徴です。肌触りが柔らかく、通気性と保温性を兼ね備えており、主にカジュアルウェアやルームウェア、スポーツウェアなどに使われます。その独特の表情から、素材そのものの風合いを活かしたナチュラルな印象が人気を集めています。

ワッフル編みの定義と特徴

ワッフル編みとは、編地に規則的な凹凸が現れる格子状の構造をもつ編み方であり、特にコットン素材を用いたニット生地としてよく見られます。この凹凸が空気の層を作るため、通気性と保温性を同時に確保できるのが特徴です。

また、肌との接触面積が少なくなるため、肌触りが軽やかで快適に感じられる点も魅力です。シンプルな構造ながらも奥行きのある表情を演出することができ、無地でありながらデザイン性が感じられるため、TシャツやロンT、スウェットなどのアイテムによく用いられています。

言葉の由来と歴史的背景

「ワッフル編み」という呼称は、焼き菓子のワッフルの表面に似た形状から名付けられた和製英語であり、英語でも 'waffle knit' や 'waffle weave' などと表現されます。仏語では「Maille gaufr?e(マイユ・ゴフレ)」と表記され、こちらも“格子模様のニット”という意味合いです。

この編み技術は19世紀頃の欧州において下着やインナーとして普及し、吸湿性と通気性を兼ね備えた機能的な素材として重宝されていました。特に軍用や作業着、アウトドアウェアなどに採用されたことで、耐久性と機能性に優れる編地として認知が広がりました。

現代の使われ方とバリエーション

現代では、ワッフル編みは、日常着からスポーツウェア、ナイトウェア、ベビー服まで、幅広いカテゴリに採用されています。特にメンズ・レディース問わず、カジュアルアイテムのベース素材として支持されており、ナチュラルかつリラックス感のあるスタイルを演出することができます。

また、伸縮性や吸水性に優れることから、インナーやルームウェア、ヨガウェアなど肌に直接触れる衣類にも適しており、ライフスタイルウェアとの親和性が高いとされています。近年では、オーガニックコットンや再生繊維を使用したサステナブル素材としてのワッフル編みも登場し、環境配慮の観点からも注目されています。

さらに、ワッフルの目の大きさや深さにバリエーションを加えることで、よりファッショナブルな表情を持たせることも可能となっており、単体で主役級の素材として使われることも増えています。厚手の素材で作られたワッフルスウェットやワッフルカーディガンなども人気です。

まとめ

ワッフル編みは、その機能性と視覚的な個性により、幅広いアパレルアイテムで活躍する万能な編地です。古くは機能性重視の用途で発展してきましたが、現在ではナチュラル志向やミニマルデザインを好む層にも支持され、日常のファッションに自然に溶け込む素材となっています。

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