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アパレル業界におけるワンストラップシューズとは?

アパレル業界の分野におけるワンストラップシューズ(わんすとらっぷしゅーず、One Strap Shoes、Chaussures ? bride unique)とは、足の甲の上部に一本のストラップ(ベルト状の留め具)が配されたデザインの靴を指します。主に女性用シューズとして知られ、クラシカルでフェミニンな印象を演出するアイテムとして人気です。子ども用やフォーマルな装いにも用いられるほか、近年ではモードやカジュアルなスタイルにも応用され、多彩なコーディネートが可能なシューズデザインの一つです。

ワンストラップシューズの特徴と定義

ワンストラップシューズとは、足の甲を横断する一本のストラップによって固定するタイプの靴を意味します。このストラップはバックルやマジックテープなどで留められることが多く、装飾性と機能性を兼ね備えています。代表的な形としては、メリージェーン(Mary Jane)シューズバレエフラットタイプのものが挙げられます。

デザインとしては、フラットソールからヒールタイプまでバリエーションが豊富であり、クラシックな雰囲気からカジュアル、ガーリー、フォーマルと幅広く対応できることが魅力です。ストラップがあることで足をしっかりと固定でき、安定感のある履き心地も評価されています。

言葉の由来と歴史的背景

「ワンストラップ」という名称は英語の'one strap'に由来し、文字通り「一本のストラップ」を意味します。日本語ではこのカタカナ表記で定着していますが、英語圏では「Mary Jane shoes」や「strap shoes」とも呼ばれます。フランス語では「chaussures ? bride unique」と呼ばれ、クラシックな婦人靴として知られています。

歴史的には19世紀末?20世紀初頭にかけて子ども用の靴として普及し、特に女児のフォーマル用シューズとして親しまれてきました。1920年代には大人の女性にも受け入れられ、チャールストンダンスの流行とともにヒール付きのデザインが登場し、可憐でありながらアクティブな印象の靴として認知されるようになりました。

現代におけるワンストラップシューズの使われ方

現在、ワンストラップシューズは子ども用の定番フォーマル靴としての位置づけだけでなく、大人向けにも幅広く展開されています。レトロ感のあるクラシカルなコーディネートに欠かせないアイテムであり、ワンピースやスカートとの相性が抜群です。

また、近年ではモード系ブランドやストリートファッションでもワンストラップデザインを取り入れ、厚底プラットフォームビビッドカラーのストラップメタリック素材などでアレンジされた現代的な解釈のワンストラップシューズも多く見られます。

ストラップがあることで歩行中のズレを防ぎ、特にパンプスタイプでは安定性が高く、歩きやすいと評価されています。ビジネスカジュアルやセレモニースタイルなど、落ち着いたシーンにも適しており、汎用性の高いデザインといえるでしょう。

素材とディテールの多様性

ワンストラップシューズにはさまざまな素材が用いられ、レザーやエナメル、スエードなどの高級感ある素材から、キャンバスや合成皮革まで幅広く展開されています。ストラップ部分にリボン、スタッズ、刺繍などの装飾を加えることで、個性やトレンド感を演出できる点も人気の理由の一つです。

まとめ

ワンストラップシューズは、その名の通り一本のストラップで固定する靴であり、クラシックで安定感のあるシルエットが特徴です。子どもから大人まで世代を超えて愛されるこのデザインは、実用性と装飾性の両立を実現しています。トレンドに左右されにくく、幅広いスタイリングに対応できるため、一足あると重宝するアイテムです。ファッション性と快適さを兼ね備えたワンストラップシューズは、今後も多くのスタイルに取り入れられていくでしょう。

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