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アパレル業界におけるオールインワンとは?

アパレル業界の分野におけるオールインワン(おーるいんわん、All-in-one、Combinaison)とは、トップスとボトムスが一体となったつなぎ型の衣服を指します。ジャンプスーツやコンビネゾンとも呼ばれ、ワンピース感覚で着用できることから、コーディネートいらずでスタイルが完成する利便性と、スタイリッシュな印象が魅力とされています。カジュアルからフォーマルまで幅広く展開されており、近年では女性のワードローブの定番アイテムとして人気を集めています。着る人の体型やシーンに合わせて多様なデザインが存在し、機能性とファッション性を兼ね備えたアイテムです。

オールインワンの定義と特徴

オールインワンとは、トップスとボトムスが一体化している衣服の総称であり、上下の境目がなくつながっていることが最大の特徴です。ウエスト部分にベルトやゴムなどを取り入れたタイプや、シンプルなストレートラインのものなど、シルエットのバリエーションは多岐にわたります。

上下のアイテムを個別に選ぶ必要がないため、1枚でコーディネートが完成し、時短にもつながる利点があります。さらに、縦のラインを強調するデザインが多く、スタイルアップ効果が期待できる点も、特に女性から支持される理由の一つです。素材や装飾の違いによって、カジュアルからドレッシーまで幅広い表現が可能となっています。

言葉の由来と歴史的背景

「オールインワン(All-in-one)」という言葉は、もともと「すべてが1つにまとまったもの」という意味を持ち、衣服以外にも多用途で使われている表現です。アパレルにおいては、ジャンプスーツやコンビネゾンという名称と同義で使われることがあり、特に日本では「オールインワン」という呼び方が女性用ファッションで一般的になりました。

このスタイルの起源は、20世紀初頭の作業着にあります。飛行士や整備士、軍人が着用していたジャンプスーツがそのルーツであり、動きやすさと防護性を兼ね備えた合理的なデザインが発展していきました。1940年代以降はファッションとして取り入れられ、特に1970年代のレトロブームでは、ディスコファッションとしても一世を風靡しました。

現代ではそのユーティリティ性とエレガントさが見直され、ハイブランドからファストファッションまで幅広い価格帯とデザインで展開されています。

現代の使われ方とスタイリング

現在のアパレルシーンにおいて、オールインワンは、1枚で完成度の高いスタイルを実現できるファッションアイテムとして、特に女性を中心に高い人気を誇っています。ベーシックな無地のタイプから、柄やフリル、レースなどの装飾が加えられたフェミニンなデザインまで、選択肢は豊富です。

日常使いには、リラックス感のあるコットンやリネン素材が好まれ、ナチュラルな雰囲気を演出するスタイルが人気です。一方、結婚式やパーティーシーンでは、シフォンやサテン素材を使ったドレッシーなオールインワンが活躍し、ワンピースに代わる新たなフォーマルウェアとして注目されています。

また、ヒールやアクセサリーとの組み合わせによって、一層洗練された印象を作り出すことが可能であり、シーンに応じた変化がつけやすい点も高く評価されています。ボディラインを美しく見せるデザインから、ゆったりとしたルーズシルエットまで、多様な体型に対応する柔軟性も魅力のひとつです。

まとめ

オールインワンは、上下がつながった一体型の衣服であり、利便性とスタイリッシュさを兼ね備えたファッションアイテムです。作業着から始まり、時代とともに女性のワードローブにも取り入れられてきた背景を持ち、現代では日常着からフォーマルまで幅広く展開されています。1枚で着映えし、かつ快適に過ごせる万能ウェアとして、今後もその需要は高まり続けるでしょう。

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