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アパレル業界におけるジャンパーとは?

アパレル業界の分野におけるジャンパー(じゃんぱー、Jumper、BlousonまたはVeste l?g?re)は、主にカジュアル用途で着用される前開きの軽量アウターを指します。素材はナイロンやポリエステル、コットンなどが使われ、防風・防寒性を備えたものが多く、スポーツウェアやミリタリー、ワークウェアなどから派生したスタイルが数多く存在します。日本においては、学生服の上着や作業着を指すこともあり、欧米における「スウェットシャツ」や「ブルゾン」との意味の違いも見られます。機能性とデザイン性を兼ね備えたアイテムとして、老若男女問わず定番のアウターウェアとなっています。

ジャンパーの定義と特徴

ジャンパーとは、軽量かつ着脱がしやすい前開きのアウターを総称する用語で、主に上半身を覆う短丈のブルゾン型が一般的です。ファスナーやボタンで開閉し、襟や裾、袖口にはゴムやリブを用いた仕様が多く見られます。

ジャンパーは、その名の通り“飛び跳ねる”ような動作にも適した動きやすさを重視しており、防風・防寒・撥水性といった機能性に加え、近年ではタウンユースを意識したファッション性の高いデザインも増えています。スポーツブランドやアウトドアブランドからは機能素材を用いたモデルが展開され、日常のアウターとしても高い人気を誇ります。

言葉の由来と歴史的背景

「ジャンパー(Jumper)」という語は、英語圏で複数の意味を持つため注意が必要です。アメリカ英語においては「ジャンパー」と言えば「ノースリーブのワンピース」を意味し、これは日本語でいうジャンパースカートに該当します。一方、イギリス英語では「ジャンパー」は「セーター」や「プルオーバー」を指す言葉として使われています。

日本における「ジャンパー」は、元々英語の「ジャンプスーツ」や「ジャンプコート(ジャンプ=跳ねる、機動性)」から転じた表現とされ、1950年代の作業着やスポーツウェアの普及とともに定着したと考えられます。特に学生用制服や建設現場の作業着に「ジャンパー型」が採用され、一般的な用語として広まりました。

現代の使われ方とファッション展開

現代においてジャンパーは、スポーツミックスやストリートファッション、アウトドアスタイルの中核アイテムとして活用されています。特にナイロンジャンパー、コーチジャケット、ウインドブレーカー、MA-1などのミリタリーモチーフは、トレンドとしても再評価されています。

素材も多様化しており、従来のナイロンやポリエステルに加えて、防水・透湿性を備えたハイテク素材や、軽量でコンパクトに持ち運べるパッカブルタイプなども登場。レディースラインでもフェミニンなシルエットやカラーバリエーションが豊富に展開され、世代を問わず着用されています。

また、ジャンパーは季節の変わり目に重宝されることが多く、春秋には薄手のタイプ、冬には中綿入りや裏起毛素材を使った防寒仕様など、年間を通じたバリエーションが存在します。スタイリングにおいても、デニムやワイドパンツ、スカートと合わせてバランスを取ることで、軽快かつ洗練された印象を演出できます。

まとめ

ジャンパーは、機能性とカジュアル性を併せ持つ定番アウターであり、その用途とデザインは時代とともに進化してきました。言葉の由来や国による意味の違いがある一方で、日本においては「ジャンパー=軽量アウター」という独自の定義が定着しています。スポーツや作業、ファッションといった多様な文脈で活躍するアイテムとして、今後もスタイルを問わず幅広く支持されることでしょう。

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